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中国の基礎教育の輸出、西側の懸念は不要

中国網日本語版  |  2024-06-27

中国の基礎教育の輸出、西側の懸念は不要。

タグ:輸出 教育 インターナショナルスクール 文化

発信時間:2024-06-27 15:04:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

英誌「エコノミスト」はこのほど、中国の教育「輸出」に関する記事を掲載した。タイトルは「中国も教育の輸出を検討」。この「も(too)」は非常に人目を引き、興味深い。

記事によると、中国の私立校を経営する教育グループは国内市場の競争が激しいことから海外、特にアジア諸国での投資を日増しに拡大しているという。中国の多くの学校のターゲットは主に現地で働き生活する中国人の家庭だが、現地の生徒も多く集めているという。筆者は、中国政府のインターナショナルスクール建設推進には(1)海外華人にサービスを提供(2)中国の世界的な影響力を高めるソフトパワーを構築――という目標があるとし、さらに中国の教育グループが不公平な競争を行う可能性をほのめかした。タイトルの「も」は、これまでインターナショナルスクールの多くが西側によって経営されてきたが、現在は中国人の出番になったことを暗示している。

かつて西側によって植民地支配された国では今も、宗主国が作った学校が多い。これらの学校の多くが教会の「看板」を掲げている。さらに米国、フランス、英国などの西側諸国の教育企業が過去数十年に渡り世界各地で開設したインターナショナルスクールについては数えきれないほどで、中国にも類似する機関がある。ところが中国の教育グループがインターナショナルスクール建設の仲間入りを果たすと状況が変化したようで、焦りを覚える人も出ている。西側の考え方と論理によると、中国の行動はイデオロギー関連のソフトパワーの輸出で、注意すべきだというのだ。

これに驚くことはあるだろうか。中国には世界が広く認める優れた基礎教育体制があり、国際教育分野、特に発展途上国の教育水準の向上に向け力を発揮してはならない理由があろうか。

中国の教育体制(特に「高考」)は中国の発展モデルにおける重要部分だ。この体制は改革開放後、中国の若者が「知識は運命を変える」という人生観を実践するため豊富なチャンスを提供した。この体制にはまだ改善が必要ではあるが、現在の国情では最も公平で最も魅力的な選抜制度で、世界で高評価を得ている。

中国の基礎教育は着実かつ穏健で、時代と共に進み、輸出の実力を蓄積した。中国の教育の「輸出」は、西側のインターナショナルスクールと競争するのではない。新たな学習方法、公平な競争モデル、学習に励む精神の育成を通じ、より多くの国の学齢児童に教育により運命を変える別の選択肢を提供する。

西側の一部の人物は、中国がこの機を利用しソフトパワーを輸出することを懸念しているが、これは実質的には西側文明の優越感と中国への隔たりによるものだ。ところが今日の世界は500年前に始まった西側の拡張(思想、宗教、教育などの拡張を含む)とはまったく異なる。世界の多極化の流れにおいて、世界の生徒により多元的な教育の選択肢を提供することは、世界の教育構造を豊富にし、世界の活力と彩りを増やす。(筆者=丁剛・人民日報高級記者)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年6月26日

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