中国を訪れる海外の学生数が過去十数年で急増した。中国の大学が発展途上国の学生を募集するのは新しい現象ではないが、プランに変化が生じている。関連カリキュラムは科学もしくは技術が中心となっており、農業、医薬品、エネルギー関連のカリキュラムが目に見えて増えている。これは研究とイノベーションへの巨額の投資により基幹産業を発展させようとする中国の大きな野心を反映している。中国の多くの大学は自身の国際的な評判を高めようとしている。これらのカリキュラムは中国の教育の海外における知名度を高め、さらに中国政府が掲げたより広範な要求とも一致する。そのためこのプランはすでに中国の各校で採用されている。米サイト「ザ・ディプロマット」が伝えた。

（少数のトップレベルの大学のみならず）中国の高等教育の質が広く認められている。中国は今やアフリカや東南アジアなどの学生の間で人気の留学先になっている。この変化を促したのは経済的な奨励だけではない。中国で自費留学する海外の学生数はわずか10年でほぼ倍増し、2018年には43万人弱にのぼった。

学生の中国留学を選んだ理由の7割以上は、「中国の質の高い教育及び教職員」だ。中国農業大学の留学生は取材でこれを裏付けた。研究の競争力、資金、技術の進歩により中国の大学は強みを握るというのだ。マラウイから来た学生は中国に到着すると、驚かされたという。「中国が教育で大きく進歩したことを知らない人が多い」多くの外国人留学生は中国の技術、研究力、資源に驚き、深い印象を受ける。ナイジェリアから来たナズルさんは、「中国の大学に申請するよう薦める。関連カリキュラムにより私たち若い卒業生の能力が上がったからだ」と述べた。マラウイから来たシルヴェスターさんは、「中国留学を薦める。これは私の国の利益になる」と述べた。

時間の経過に伴い、この民間レベルの宣伝は中国の大学の海外における知名度を持続的に高めている。中国の多くの大学はアフリカに進出している。アフリカの現地人は中国の多くの施設と研究センターを目にしていることから、徐々に中国を世界の教育・研究大国として見るようになった。

西側の大学にとって、中国の台頭は教育輸出国に長期的な影響を及ぼす。中国の大学の評判と研究力の向上は、西側大学の国際留学分野の覇権を脅かすかもしれない。中国は資金で世界トップの研究者を集め、パートナー地域に合った教育プログラムを作ることで、知識及び技術の主導権を巡る競争で有利な位置を占める可能性がある。

｢中国網日本語版（チャイナネット）｣2024年7月17日