今年の夏休み、映画館は多くの観客だけでなく、スポーツファンも多く引き付けました。国内で初めてオリンピックの実況を映画館のスクリーンで生中継する「映画館でオリンピックを観戦」イベントが開かれ、視聴者にこれまでとは異なるオリンピック観戦体験を提供し、文化スポーツ消費の新しい様式も創出しました。
中国南東部の江西省南昌市にある映画館では、パリ五輪女子10メートル高飛び込み決勝が生中継され、映画館はほぼ満席でした。中国代表の全紅嬋が優勝した瞬間、映画館内の観客は一斉に歓声を上げました。
南昌市民の張茵さんは、「ここで試合を見るのはとても迫力があり、大きなスクリーンは見ているだけでとても満足する。みんなで歓声を上げることができて雰囲気はとても良く、家で一人で観戦するより感染力がある」と述べました。
今回の「映画館でオリンピックを観戦」イベントには国内の800以上の映画館が参加しており、映画館のライブビューイング事業における新たな試みとなっています。
以前、観客は映画を見る時だけ、映画館に行きましたが、今回のイベントにより、観客は映画館でリアルタイムのライブ映像を見ることができる一方、映画館の資源利用率も大幅に向上させました。
「映画館プラス五輪」はデジタル技術の応用を通じて、独特の空間、没入型の音声、細部の拡大などにより、映画館はパリ競技場以外の「第2の現場」になりました。
中国北西部の陝西省西安市にある映画館の宋皓庭企画マネージャーは、「私たちは家で観戦する場合、携帯電話を含め小さなスクリーンで見る。映画館のワイドスクリーンや私たちの映画館のALPD(レーザー表示技術)、パノラマ巨大スクリーンホール、CINITYシネマなど先端の映画上映技術と比較にならない。映画館での観戦は多くの素晴らしい瞬間を拡大することができ、観客により多くの異なる体験をもたらすだろう」と話しました。(藍、榊原)
「中国国際放送局日本語版」2024年8月11日