AFP通信は16日、「中国初のテニス五輪金メダル獲得、日増しに拡大する中国の中産階層と共に」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
鄭欽文によるパリ五輪での歴史的な金メダル獲得までの数十年間に渡り、中国の中産階層が急速に拡大し、テニスというスポーツの人気が上がった。鄭欽文の勝利は中国でのテニス人気をさらに高めるだろう。
AFPの記者が北京のテニスセンターを取材したところ、どこも大人と子供ばかりだった。ある所ではインストラクターが十数人の子供にサーブし、レシーブの練習をさせていた。鄭欽文が金メダルを獲得してから数週間で、ここで練習をする人が2倍以上増えた。責任者は、「鄭欽文は世界トップの選手で、その勝利は大きな影響を生んだ。今やテニスをプレイしに来る人が増えている。これはテニス産業にとって朗報だ」と述べた。
中産階層の急速な拡大は、中国の経済及び社会に大きな変化をもたらし、テニスというスポーツにも変化が生じた。中産階層とされる中国の世帯は、2000年の時点では4%のみだった。政府は現在、中国の中間所得層が4億人以上にのぼったと見積もっている。同時に中国のテニス人口は06年の200万人未満から21年の2000万人弱に急増し、世界では米国に次ぐ規模となっている。
賢明な中国の保護者も、テニスは子供の将来的な大学進学で役立ち、また子供が同世代の人とコミュニケーションしやすくなると考えている。ある母親は、自分の息子がテニスによって「強い意志」を養うことを願うと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月19日