中国の聴覚障害者数は約2780万人。人工内耳埋め込みは現在、聴覚障害の有効な治療法だ。ところが数十万元の医療費がかかるため、多くの患者が断念している。上海市、江蘇省、浙江省などの10以上の省は近年、人工内耳を医療費控除の範囲内に収めている。控除額は最大45万元。
説明によると、人工内耳埋め込みにより全聋患者の聴力の一部を回復できる。言語訓練を経て正常な交流を再開できる。3歳以内は聴覚中枢の発育の黄金期で、乳幼児の診断で聴覚障害が確認されれば直ちに人工内耳を埋め込むべきだ。
中国の人工内耳埋め込みは少なく、毎年5万例ほどだ。治療費が高額であるため、一部の地方が医療費控除の対象としても、自費の負担が大きくなる場合がある。国家医療保障局はこの負担を軽減するため、人工内耳などの高額医療用消耗剤を今後、集中調達の範囲内に収める。
情報によると、2018年より実施されている国家薬品集中大量調達は「量で価格を下げる」という共同購入方法により、集中調達薬品の価格を50%超下げている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月14日