国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)が現地時間11日、アゼルバイジャンの首都バクーで開幕し、海外メディアから注目を浴びた。複数の国際機関と海外メディアは、世界的な気候変動への対応における中国の貢献に焦点を絞った。
中国は重要な気候融資提供者
世界資源研究所はその公式サイトに掲載した文章の中で、「気候危機は急速に悪化しており、世界各地に深刻な影響を及ぼしている。発展途上国にとって気候変動への対応は特殊な挑戦だ。この危機に対応する資金、技術、インフラが往々にして不足しているためで、国際社会の援助と支援が必要だ」と指摘した。
文章によると、COP29の主な議事日程は、新たな世界気候融資目標の採択だ。この新たな目標は2009年に設定された目標と置き換わり、発展途上国への資金サポートを拡大する。20−25年までの毎年に、発展途上国の気候行動に向け1000億ドルの資金を集める。
文章によると、発展途上国の中国は気候融資で多大な貢献を成し遂げているが、この事実は見落とされがちだという。
世界資源研究所は最新の研究結果に基づき、中国は13−22年の間に毎年平均45億ドルの気候融資を提供したとし、「中国は重要な気候融資提供者だ」と結論付けた。
中国の低炭素経済が大成功
データによると、中国の脱炭素の努力は予想以上の成果を手にした。
英気候ニュースサイト「Carbon Brief」の分析によると、中国の24年通年のCO2排出量が減少する可能性がある。文章はこれについて、「これは中国の低炭素発電量の急増と、交通運輸業界の新エネ化の持続的な発展を反映している。これにより、中国のCO2排出量ピークアウトの目標が早めに達成される可能性がある」と分析した。
中国の生態修復、カーボンニュートラルに持続的に貢献
中国の生態修復面の貢献も国際社会から注目されている。
国際的な学術誌「ネイチャー」はこのほど、「生態修復政策、中国土地カーボンニュートラルへの貢献」と題した記事を掲載した。科学的な分析とモデルによるシミュレーションを通じ、中国の生態回復及び環境保護の政策と行動、及びこれらの政策の世界のカーボンニュートラル及び気候変動ペースダウンへの積極的な影響を評価した。
記事によると、中国は数十年に渡り一連の生態回復プロジェクトを実施してきた。環境の質を取り戻しカーボンシンク能力を強化することが狙いだ。これには「退耕還林」、天然林保護、「三北」保安林の建設などが含まれる。関連する政策とプロジェクトにより、中国の森林面積が顕著に拡大した。
記事のモデルを使ったシミュレーションによると、生態回復政策は陸地カーボンシンクの増加を促した。うち森林生態系が大きな貢献を成し遂げた。他にも中国は数十年で森林火災予防・制御や、天然林伐採の厳しい規制などの努力に力を注ぎ、重要な効果を発揮した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月14日