ウィンタースポーツの普及と発展に伴い、中国のウィンタースポーツ人口は増加し、器材の需要も高まっている。国務院弁公庁はこのほど、『ウィンタースポーツの質の高い発展による氷雪経済活性化に関する若干意見』(以下、『意見』)を発布し、ウィンタースポーツ器材の質の高い発展の推進に関する措置を打ち出した。
6日に開かれた国務院政策定例ブリーフィングで、工業情報化装備工業一司の責任者の郝立順氏は以下のように紹介した。ウィンタースポーツ器材はスキーゴーグル、スキーウエア、スキーブーツなどの大衆スポーツ用装備だけでなく、競技スポーツ装備や施設装備なども含む。競技スポーツ装備はトレーニング用高速発射システム、競技用ボブスレーなどがあり、施設装備は造雪機や圧雪車などがある。
ウィンタースポーツ器材産業の近年の発展について、郝立順氏は以下の3つの特徴を述べた。1つ目は、産業規模が急速に拡大していること。長年の発展を経て、中国は15カテゴリのウィンタースポーツ器材商品体系を形成し、頭から足まで、個人から施設まで、競技から大衆スポーツまで、全産業チェーンの器材をほぼ網羅した。2つ目は、商品技術の質が安定して向上していること。大衆スポーツ装備の産業化が急速に進み、競技トレーニング及び維持保障装備の難題解決で著しい成果を上げ、施設装備の供給能力は持続的に向上している。3つ目は、発展に新たな現象が見られること。ウィンタースポーツ装備業の標準化作業チームが発足され、チャンピオン企業と「専精特新」(専門化・精密化・特徴化・斬新化)企業の育成を強化し、多くの地域にウィンタースポーツ施設装備、競技装備、大衆スポーツ装備、競技ユニフォーム、レジャー装備などの産業クラスターが形成された。
「全体的に見て、中国のウィンタースポーツ器材産業の発展は速く、技術の進歩も速い。ウィンタースポーツの普及に伴い、さらに大きな発展の潜在力と余地がある」と郝立順氏は話した。
近年、ウィンタースポーツ器材に科学技術が多く用いられ、新技術とウィンタースポーツ装備の融合発展が進んでいる。これについて、郝立順氏は5G、人工知能(AI)、仮想現実(VR)などをはじめとする新技術がウィンタースポーツ器材の質の高い発展を後押しし、多くの新しい商品と形式を生み、ウィンタースポーツ愛好家により良いスポーツ環境を提供していると考える。
郝立順氏は、続いて、工業情報化部は政策供給、技術課題解決、消費シーン充実化に力を入れ、新技術とウィンタースポーツ装備の融合を推し進め、ウィンタースポーツの勢いある発展に助力し、氷雪経済を活性化していくと話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月16日