流向倉庫は同じ国に向かう商品を1カ所に集めて発送し効率アップを図り、海外の消費者が注文した商品は平均24時間以内に出庫する。菜鳥恵州の流向倉庫は自動化スクリュー伝送ベルトなどの設備が倉庫内の上下を通り、倉庫利用率は普通の倉庫より約200%向上した。さらに今年、菜鳥はスペインで全国的な分配センターをアップグレードし、フランスに地域的な分配センターを建設し、いずれも「双十一」前に運用を開始した。現在、菜鳥はスペインの消費者向けにもセールの輸送サービスを提供している。
消費者の逆方向海外購入が便利に
海外の消費者にとって、送料無料エリアの拡大は購入コストの削減だけでなく、国際輸送の時間の短縮にもつながり、逆方向の海外購入がしやすくなった。
オーストラリアのシドニーで生活して9年になる黄さんは最近、中国のECサイトで夏服を3着注文し、7日で届いた。黄さんは、「友人から服飾は249元以上で送料無料になると聞き、オーストラリアが夏になったばかりだったので新しい服を買おうと思っていたところだった。以前、国内のECサイトで洋服を購入するとき、自分で転送会社を探さなければならず、最も軽い荷物でも100グラム20元の送料で、空輸で6~12営業日かかる。水上輸送は安いがさらに時間がかかり、500グラム50元の送料で、29~38営業日かかる。送料が無料になれば、つりあわせるための購入は必要なくなり、買いたい時に買うことができる」と話した。
取材で、多くの海外の消費者がスマホケース、文房具、書籍を中国のECサイトでよく購入し、これらの商品は中国のECサイトで種類が豊富なだけでなく安いと話した。
『2024中国輸出越境EC発展動向白書』は、2024年の海外小売EC市場規模は3兆ドルに達し、海外の小売ECが小売総額に占める割合は12.5%になると予想した。海外市場の巨大な規模、EC浸透率の低さ、高い成長率は、中国の業者の海外業務開拓を後押ししている。
市場の成長とインフラの整備に伴い、中国の送料無料サービスを体験する国と地域は増えることが予想される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月26日