中国農業農村部の発表によると、今年10月末現在で中国全土の脱貧困人口就業者数は3307万9000人にのぼった。脱貧困労働力の就業の規模が拡大し、質が上がった。
農業農村部は今年に入り、各地の関連部門と共同で再貧困防止就業対策を持続的に推進し、支援を拡大し、支援措置を刷新している。今年10月末現在の中国全土の脱貧困人口就業者数は前年同期比9万7000人増の3307万9000人で、年間目標を288万8000人上回っている。
各地は潜在力を深く掘り起こし、就業支援生産ライン、農村公益性採用枠、「以工代賑」(直接的な救済に代わる就業機会の提供)などの就業促進の力を発揮している。今年5月の時点で、中国全土の脱貧困人口就業者数と省別就業者数が目標に達し、23年より1カ月早い到達となった。今年10月の中国全土の労働能力を持つ脱貧困人口のうち61.4%が就業しており、20年末比で2.9ポイント上昇、前年同期比で0.7ポイント上昇となった。
今年10月末現在で、160の国家農村振興重点支援県の脱貧困人口就業者数は671万8000人で、全国の「易地搬遷」(貧困脱却のための移転)脱貧困人口就業者数は408万3000人。中国は大卒者の採用枠の供給不足と就業をめぐる競争の激化という2重の圧力に積極的に対応し、「雨露計画」就業支援公益行動や「百日千万」採用特別行動を実施。今年卒業の「雨露計画」学生(計65万人)の就業率は全体で90%にのぼっている。
中国は脱貧困攻略戦の目標達成後に5年間の過渡期を設け、農村振興と効果的に結びつけ推進している。農業農村部によると、過渡期に入ってから中国全土の脱貧困人口就業者数は4年連続で3000万人以上で安定しており、脱貧困人口の雇用安定及び就業の目標を高品質で達成している。脱貧困攻略戦の成果の定着と拡大の農村振興との効果的な結びつけや、大規模な再貧困の防止に向け重要な力を発揮している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月19日