南京大学は国内外の多くの科学研究機関と協力し、早期地球の高精度生物多様性曲線を作成した。これは地球型惑星に生命が存在するか、人の移住に適しているかを判断する一助となる。関連論文は20日、国際的な学術誌「サイエンス」に掲載された。
論文の第一著者で連絡著者である、南京大学地球科学・工学院の唐卿研究員によると、今から5−20億年前の地球上で生命がどのような変化プロセスを経たかに関する研究は、国内外に分散化されている。研究チームは6年がかりで、世界の1万3000件以上の化石事件を含む早期地球古生物地層データバンクを構築した。スパコンやAIなどのビッグデータ解析手段を用い、15億年の時を跨ぐ早期地球高精度生物多様性曲線を作った。
曲線によると、生命の単純から複雑への進化の道は一歩一歩の前進や順風満帆ではなく、「長期スロー」と「短期ダッシュ」が交代する特徴を示している。地表温度や酸素濃度などの環境要因の激変は、早期地球の生態系の進化に大きな影響をもたらした。
論文の共同連絡著者である、中国科学院の沈樹忠院士は、「地球はかつてどのような様子だったか、早期の低レベルの生命はいかにして過酷な環境で生存したか。これらの問題を明らかにすることで、地球外生命体の捜索や未来の地球の居住可能性の評価など、科学界に重要な参考材料を提供できる」と述べた。
「サイエンス」の多くの査読者は、この曲線は各国の学者に、早期の低レベルの生命と環境の共同進化を研究するための啓発をもたらすとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月23日