TikTok禁止を懸念し、米国の多くのネットユーザーが中国のソーシャルアプリ「小紅書」に殺到している。彼らはさらに「TikTok refugees(TikTok難民)」を名乗った。米App Storeで小紅書の順位が持続的に上昇し、無料アプリランキングでトップになった。「環球時報」の14日の調べによると、小紅書はIPアドレスが米国のクリエイターとユーザーが非常に多い。彼らと中国のネットユーザー、それからTikTokから引っ越してきたほかのネットユーザーたちは、多くの興味深い友好的な交流をしている。
米マサチューセッツ州のユーザーであるエミーさんは「環球時報」に、「我が政府は中国を中傷し、中国がアプリを通じ私たちに米国に反対させていると言っているが、これは実に馬鹿げている。そこで私たちは面白く抗議し、小紅書に引っ越すことで戦いを挑んでいる」と述べた。
エミーさんは、中国が米メディアが称するように「米国人のデータを監視し収集」することを懸念するかという質問に対して、「実際には公民を頻繁に監視し、私たちのデータを漏洩させているのは米政府だ。私たちが何を食べたいかなど中国は興味ない。TikTokの多くの友人はすでに小紅書で再会している。一緒にここに引っ越してきた米国人との交流は非常に素晴らしく、まるで『革命』のようだ。文化はやや異なるかもしれないが、中国のネットユーザーとの交流も非常に楽しい」と答えた。
記者の調べによると、14日の小紅書は「3歩あるくだけで米国人と出会う」という状況だった。彼らは英語や機械翻訳らしい中国語で投稿し、多くの人はさらにショート動画やライブ配信によりネットユーザーとオンラインで交流した。米国の多くのネットユーザーはペット、子供、朝食・夕食、ダンスの動画を投稿し、中国語を学ぶと述べた。中国の多くのネットユーザーも好意的なメッセージを残し、互いにペットを自慢し、利用上の注意を提供した。
米国のネットユーザーは上海や重慶などの都市の夜景の空撮動画を視聴した後、「中国がこんなふうだとは知らなかった」と感想を述べ、必ず中国に行くとした。また米国のネットユーザーからは、「オンラインショップを英語表示に切り替える方法は?米国では決して目にすることのない、興味深いものがたくさんある」との質問があった。プラットフォームではさらに、中国人学生が米国のネットユーザーに英語の記入問題の解き方を教わり、米国のネットユーザーは中国人に数学の質問をするという興味深いシーンが見られた。
米テキサス州のユーザーのニーナさんは「環球時報」に、「インスタグラムやツイッターなどその他の米製アプリに引っ越したくない。CEOがTikTok禁止令の中で重要な役割を演じたからだ」と説明した。エミーさんは、「私と友人はMetaが嫌いだ。MetaはTikTokを禁止するよう米国の政治家に資金援助し、私たちをMetaのアプリに引っ越しさせようとしたが、その手には乗らなかった」と述べた。
14日付米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、「米中関係が緊張する中、これまで海外ユーザーが少なかったアプリで新たな中米の友好が芽生えようとしている」と論じた。米シアトルのユーザー(32)は同紙に、「両国が歩み寄ることを願う」と述べた。「環球時報」の調べによると、14日夜現在で小紅書の「TikTok難民」タグは1億2000万回のアクセス数と281万2000件のコメントを集めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年1月15日