グローバルサプライチェーンの再構築が加速する中、空港は都市にとって重要な「人流の入口」として、地域経済の強靭性を支える重要な基盤、グローバルバリューチェーンへの深い統合を図る戦略的な拠点となっている。
広州白雲国際空港のT3ターミナルビルがこのほど竣工検査の条件をほぼ満たし、10月末までに使用開始の条件を整える見通しとなった。これにより、年間乗降者数は1億2000万人に達する。これはまた広州白雲空港が北京大興空港、上海浦東空港を超え、世界最大の単一空港となることを意味する。
白雲空港の旅客乗降者数は2024年に7636万9000人に達し、前年比20.89%増加し、同空港の年間旅客乗降者数として過去最高を記録した。2019年に旅客乗降者数が初めて7千万人を突破した後、再び7千万人の大台に乗った。
白雲空港な驚異的な乗降者数の背景には、インフラの持続的かつ飛躍的な拡大がある。2004年に「2本の滑走路」時代が開始。2015年に国内で3番目に3本目の滑走路を有する空港となる。2018年に第2ターミナルビルが使用開始。2023年にT1とT2ターミナルビルが連結。2025年にT3ターミナルビルの使用開始を予定。
広州は常に海外華僑や外国人の集積地であり、国際的な影響力が大きい。白雲空港の出入国者数は2025年第1四半期に400万人を突破し、前年同期比24.5%増となった。
旅客、貨物、資金、技術、情報、ビジネス、人材などが白雲空港を拠点とし、広州で急速に集積・交換・流通している。
広州市が位置する珠江デルタ地域は貿易の大黒柱として、中国の貿易額の約5分の1を占めている。世界で販売されるスマートフォンの3台中1台は広東製だ。高い製造能力は高い輸送能力の必要性を意味する。
白雲空港の貨物取扱量は過去約30年間で12倍に増加し、世界9位に躍進。国際線の輸送能力の割合は58.5%に達する。使用開始が迫るT3ターミナルビルは、空港の貨物・郵便取扱能力を600万トンに引き上げる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年7月10日
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