8日は今年の国慶・中秋連休(8日間)の最終日だ。20億人超の大移動と観光消費、多様な文化発信、越境観光ブームが世界の注目を集めた。
シンガポール紙「聯合早報」は、従来の人気観光都市・名所に加え、小規模な県域都市も今年の連休の人気目的地となり、文化観光消費の地方(3級以下の都市、県・鎮、農村地区)への広がりがさらに顕著だと報じた。関連データによると、連休中の中国県域観光消費の予約件数は前年同期比51%増で、江蘇省東台市や浙江省海寧市などでは前年比100%超の伸びを記録した。
同紙は日本創価大学のリム・タイウェイ教授の分析を引用し、連休中の中国国内旅行・消費はいずれも前向きな動きを見せ、特に国内消費が際立って好調だったと伝えた。
同時に、海外旅行も大人気だ。中国の香港地区、タイ、マレーシアなどが人気の旅行先となった。リム氏は、「中国人観光客の移動と消費は国内市場を促進するだけでなく、海外目的地にも利益をもたらす」と指摘した。
韓国紙「朝鮮日報」は、「中国が国慶節と中秋節を合わせて8日間の連休としたことで、世界各地の観光地に中国人観光客が押し寄せた」と伝えた。中国人客は従来の名所にとどまらず欧州の小さな島や村まで足を延ばし、連休中に世界599都市への航空券が予約されたという。
タイ紙「The Nation」は、中国人観光客がタイの観光業復活に貢献したことに焦点を当てた。タイ旅行業協会の事務局長は、「中国で最も重要な観光シーズンにタイ観光業が息を吹き返し、中国発のフライトはほぼ満席で運航していた」と語った。
タイ紙「バンコク・ポスト」は中国国内の交通状況を報じ、交通部門が連休明けのUターンラッシュに万全の備えをしたと紹介。交通部門は地方政府と連携し、安全・円滑な移動を確保した。
文化交流については、ロシアのスプートニク通信が、中秋の伝統文化がロシアで広まったことを報じた。モスクワの図書館では10月7日~11月1日に「中国文化フェスティバル」を開催し、中秋の習俗講座、茶文化講座、中国線香の歴史と香包作りワークショップを実施する。さらに、モスクワ音楽院では10月8日に中秋コンサートが開かれた。
米国、日本、オーストラリアをはじめ、世界各地でも多彩な中国国慶節・中秋節祝賀イベントが開催された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年10月10日
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