中国自然資源部の27日の情報によると、中国が独自に設計・建造した世界初の砕氷能力を持つ有人潜水支援船「探索3号」と有人潜水船「奮闘者」号を利用し北極有人潜水任務を遂行した科学研究チームが27日、無事に帰還した。これにより、中国は北極の海氷密集海域で連続有人潜水を実施する唯一の国となった。

「奮闘者」号は北極で計43回の潜水任務を完了し、有人潜水艇「蛟竜」号と水中協同作業を実現し、中国の有人潜水艇2隻による水中協同作業モデルを確立した。

今回の航海では、「奮闘者」号と「探索3号」が極地氷海域での作業能力と応用価値を検証し、極地深海底調査作業における国産技術の一連のブレイクスルーを達成した。

「探索3号」と「奮闘者」号の高精度・常態化作業の強みを活かし、科学研究チームは貴重な水質、堆積物、岩石、生物サンプルを収集し、大量の観測データを取得した。これは北極の気候の急速な変化、北極の超低速拡張下におけるガックル中央海嶺の海底地質プロセス、極地における生命の進化と適応メカニズムなどの研究に重要な科学的サポートを提供する。

北極有人潜水科学調査チームは7月22日に三亜を出発し、「蛟龍」号有人潜水チームと合流して北極海へ向かい、潜水任務を遂行した。航海期間は98日間で、航行距離は1万5000海里を超えた。今回の航海は中国第15回北極海科学調査に組み入れられ、計80人以上の科学調査隊員が参加した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年10月28日