天然資源
中国は土地が広く、天然資源が非常に豊富である。土地資源はいろいろのものがあり、水エネルギー資源は世界一を誇っている。中国は世界で野生動物の種類の最も多い国の一つである。植物の種類は北半球のものがほとんどそろっている。鉱物資源も豊富で、種類がそろっている。
土地資源
中国は国土が広く、土地資源の類型がたくさんある。しかし、山地が多く、平原が少ないため、耕地と森林の占める比率は低い。各種土地資源の分布は均一ではなく、耕地は主に東部のモンスーン地帯の平原と盆地に集中し、森林の多くは東北地区と西南地区辺境の山間地帯に集中し、草地の多くは内陸部の高原と山間に分布している。
水資源
中国は世界でも河川と湖沼の多い国の一つである。主な河川の多くが青海・チベット高原に源を発し、落差が大きいことから、水力資源は非常に豊富であり、推定出力は6億8000万キロワットで、世界第1位である。しかし、水力資源の分布はきわめて不均衡で、70%が西南地区に集中している。河川の統計によると、長江水系が最も多く、全国の40%近くを占めている。次はヤルツァンポ江水系で、黄河水系と珠江水系も水エネルギーがかなり豊富である。
統計広報が顕示しているように、2005年の水資源総量は2兆7430億立方メートルで、前年より13.7%増加した。一人当たり水資源は2098立方メートルで、前年より13%増えた。年間平均降水量は628ミリで、4.6%増えた。年末現在、全国の454の大型ダムの総貯水量は2227億立方メートルで、前年より283億立方メートル増えた。年間用水総量は5578億立方メートルで、前年より0.5%増えた。そのうち、生活用水は6.9%、工業用水は3.7%それぞれ増加し、農業用水は1.6%減少した。1万元当たりGDPの用水量は357立方メートルで、8.7%減少した。全国の1人当たり用水量は427立方メートルで、前年とほぼ同じである。年間を通じて、2163万の人口と1969万頭の家畜が一時的な飲用水不足に悩まされている。
動植物資源
中国は野生動物の種類が世界最多の国であり、陸生脊椎動物だけでも2000余種あり、世界の同種動物の9.8%を占めている。そのうち、鳥類の占める比率が最高で、次は獣類である。現在までに発見された鳥類は1189種、獣類は500種、両生類は210種、爬虫類は320種にのぼる。陸生脊椎動物のうち、中国特有あるいは主に中国に分布している動物は少なくない。鶏形目(鳥綱の目の一つ)の鳥はコジュケイ、頭に角状の突起があるキジ、サンケイ、オナガキジなど19種あり、獣類の特有品種は「生きた化石」と言われるジャイアントパンダ、動物学の研究で特に意義のある糜鹿(俗に四不像と呼ばれ、現在野生類がすでに絶滅した)のほか、ターキン、マエガミジカ、ニホンジカなどがある。資源動物もきわめて豊富で、毛皮用の獣類だけでも70余種を数え、全国獣類の17%以上を占めている。
自然条件が複雑であることから、植物の種類は非常に多く、木本植物だけでも3万余種にのぼり、そのうち喬木は2800余種ある。中国では北半球の植生類型がほぼ見られる。東部の湿潤地帯には各種の森林が分布している。最北部の寒温帯は落葉針葉樹林帯で、その南は温帯落葉広葉樹林帯である。亜熱帯樹林帯は中国では面積最大の樹林帯である。一部の地区では、中国以外の地域ではすでに絶滅した「生きた化石」──メタセコイア、ギンスギ、イチョウなどがいまでも見られる。最南部には熱帯の半常緑季節雨林、雨林、マングローブがあり、またゴム、アブラヤシ、サイザル麻など一部の熱帯植物が導入されている。中国特有の樹種はメタセコイア、ギンスギ、イチョウのほか、ミル、コウヨウザン、イヌカラマツ、台湾杉、福建柏、杜仲などがある。
鉱物資源
中国の鉱物資源は豊富である。現在までに171種の鉱物資源が発見され、埋蔵量が判明した鉱物は158種で、そのうち、石油、天然ガス、石炭、ウラン、地熱などのエネルギー鉱物が10種、鉄、マンガン、銅、アルミニウム、鉛、亜鉛などの金属鉱物が54種、石墨、燐、硫黄、カリ岩塩などの非金属鉱物が91種、地下水、ミネラルウォーターなどの水鉱物が3種ある。現在、第一次エネルギーの92%以上、工業原材料の80%、農業生産財の70%以上は鉱物資源から来ている。
2005年の国土資源調査と地質調査は大中型鉱物産地を新たに169カ所発見し、そのうち、エネルギー産地は40カ所、金属鉱産地は58カ所、非金属鉱産地は64カ所、水・ガス鉱産地は7カ所ある。72種類の鉱物の埋蔵量が新たに判明され、そのうち、石油は9億4300万トン、天然ガスは5263億立方メートル、原炭は698トンである。
海洋資源
中国は豊富な海洋資源を擁している。オイル・ガス資源を保有する盆地の面積は約70万平方キロで、石油資源の推定量は240億トン前後、天然ガス資源の推定量は14兆立方メートルに達する。中国が管轄する海域内に海洋漁場が280万平方キロあり、深さ20メートル以内の浅海の養殖可能な面積が260万ヘクタールあり、そのうちの71万ヘクタールがすでに養殖に用いられている。浅海砂浜の養殖可能な面積は242万ヘクタールで、すでに養殖に使用している面積は55万ヘクタールである。中国はすでに国際海底区域で約7万5000平方キロの多金属結核鉱産区を獲得し、多金属結核埋蔵量は5億トン余りに達する。
「チャイナネット」2007年2月
|