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第1章 民主政治と政党
1-8問 西側の社会では、中国は一党制を実行していると考える人が大勢いるが、事実はその通りか。西側諸国の二党競争制または多党競争制と比べて、中国の政党制度にどのような著しい特徴があるか。

 答 これは中国の状況を知らないために生じた一種の誤解であると言うべきである。中国では、中国共産党のほか、中国国民党革命委員会、中国民主同盟、中国民主建国会、中国民主促進会、中国農工民主党、中国致公党、九三学社、台湾民主自治同盟という八つの政党がある。

どのような政党制度を実行するかは、その国の性質、国情、国家利益、社会発展の要求によって決定される。中国の政党制度は西側諸国の二党競争制または多党競争制と違っているし、一部の国が実行している一党制とも違って、中国共産党の指導する多党協力と政治協商制度である。この政党制度は中国共産党と民主諸党派が中国の革命、建設、改革の長期にわたる実践の中で確立され、発展してきたものであり、中国共産党と民主諸党派が困難を共に切り抜け、団結、奮闘してあげた成果であり、現代の中国の基本的政治制度である。

この政党制度の著しい特徴は、中国共産党が指導し、多くの党派が協力し、中国共産党が執政し、多くの党派が参政することである。民主諸党派は中国共産党と団結、協力する親密な友党と参政党であって、反対党や野党ではない。民主諸党派は国家政権に参加し、国の大政方針と指導者人選の協議に参与し、国家事務の管理に参与し、国の方針・政策、法律・法規の制定と実施に参与する。

中国では、中国共産党と民主諸党派は共通の奮闘目標をもっている。中国憲法は「中国共産党の指導する多党協力と政治協商制度は長期にわたって存在し、発展する」と規定している。中国共産党と民主諸党派の協力の基本的方針は、「長期にわたって共存し、互いに監督し合い、肝胆相照らし、栄辱をともにする」である。中国の国情と国家の性質は、中国共産党の指導が多党協力の重要な前提と根本的保証であることを決定付けている。同時に、この種の指導は単なる一手引き受けではなくて政治的指導である、つまり政治的原則、政治的方向、重要な方針・政策の指導である。中国共産党と民主諸党派は憲法を根本的活動の準則とし、憲法の尊厳を守り、憲法の実施を保証する職責を担っている。

中国共産党の指導する多党協力と政治協商制度の政治的強みは、広範な民主的参与を実現し、民主諸党派、各人民団体、各界人士の知恵を集中し、執政党と各クラス政府の政策決定の科学化、民主化を促進することもできれば、集中統一を実現し、各方面の大衆の利益と要求を統一的に配慮し、適当に按配することもでき、また一党執政に監督がないという弊害を避けることもできれば、多くの党が争い、互いにあつれきし、政治の混乱と社会の不安定、不団結をもたらすのを避けることもできることにある。

2005年2月、中国共産党は「中国共産党の指導する多党協力と政治協商制度建設のいちだん強化に関する意見」を公布し、歴史的経験と成功を収めたやり方を総括することを踏まえて、多党協力と政治協商の原則、内容、方式、プロセスなどをいちだんと明確にし、中国の特色をもつ社会主義政党制度を健全にし、整備する方向をはっきりと指し示した。

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