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第2章 平和的発展と外交
2-3問 ここ数年来、中国は軍事脅威にさらされていないが、国防費の支出は17年間連続して2桁の率で増え続け、しかも支出の内容が透明でないと考える人がいる。これをどう評論するか。増加した国防費は主にどの方面に使われたのか。軍事力の増強は一部の国に対し脅威となるかどうか。

答 ここ数年来、中国の国防費は確かにいくらか増えたが、これは国の経済発展と財政収入の増加を踏まえて、総合的国力を全面的に高めるという発展戦略から考慮したものである。周知のように、中国は陸地も海洋もある面積の広い大国であり、陸地面積は960万平方キロ、海洋面積は約300万平方キロ、海岸線は1万8000キロ、陸地国境線は2万キロに達し、国防の任務は非常に重い。世界の主要大国と比べて、中国の軍事費は絶対的な数量であろうと、国民1人当たり、軍人1人当たり、GDPまたは国家財政支出に占める比率などの指標であろうと、いずれも非常に低いものである。2004年の国防費はアメリカの5.77%、イギリスの41.03%、フランスの75.65%、日本の63.97%にすぎない。そのほか、国防費が同期の国家財政支出に占める比率から見ても、全体として減少のすう勢を呈している。そのうち、2004年は1979年と比べて10ポイント近く下がった。2006年の国防費予算は2838億元で、前年度予算より14.7%増えたとはいえ、同年の財政支出予算の中でわずか7.4%しか占めておらず、それ以前の数年と比べて、その比率はほぼ同じである。

中国が隠れて軍事費を支出し、実際軍事費は発表した金額の2ないし3倍であると西側のメディアは非難していることに至っては、なおさらなんら根拠ないことである。ここ数年に、中国は毎年白書で国防と軍事費の支出状況を世界に公表しており、軍事費支出の操作面では、整った管理とモニタリングのプロセスがある。そのうち、国防費の予算、決算は全国人民代表大会によって審査、認可され、国防費総予算と子項目、部門別予算および実施過程に対し、国と軍隊の会計検査機関によって検査、監督を行なうので、隠れて支出しようとしても難しい。軍事費支出が本当に西側の一部の人が推測しているように財政支出の20%を占めているなら、中国の経済建設と国家財政にとっては耐えられないものであり、中国の軍事費の実際支出がすでにアジア第1位、世界第3位を占めているといる言い方は、恐らくそれを言う者でさえ信じることができないだろう。

中国は230万人の軍隊を擁している。人数から言えば、世界一であるが、1人当たりの支出で計算すれば、ランキングは中南米やアフリカの一部諸国にも及ばない。また、中国軍人の給料は世界でも低い方である。そのため、国防費の増加は主に将兵の生活条件を改善し、給料と福祉を高め、生活レベルが社会と経済の発展と同時に高くなるのを保障することに用いられる。そのほか、複雑多変の国際情勢に対応し、国の主権、安全、領土保全を防衛するため、軍隊も兵器装備を更新する必要があり、これはいかなる主権国家にとっても非難することではない。

中国は平和を愛する発展途上国であり、独立自主の平和外交政策と防御的な国防政策を実行している。中華民族は5000年にわたる文明史に豊富な歴史と文化を積み上げ、「徳をもって人を納得させる」、「治国は時機の判断となりゆきに対する予測を深思しなければならない」、「和をもって貴しとなす」などの平和の思想はまばゆい光に輝いている。中国の歴史は潔白であり、これまで他人を侵略したことがない。責任感ある大国として、一貫して国の統一、主権、領土保全を守ることを第一位に置き、社会主義現代化建設のために望ましい国際環境と周辺環境を作り出すことに取り組んでいる。中国はいかなる国をも侵略せず、いかなる国が中国を侵略するのも許さない。われわれが理解できないのは、歴史上侵略と拡張を繰り返した国の軍事費支出が中国よりはるかに大きいのに、逆に「中国威脅論」を鼓吹していることである。これは下心をもっていると説明する以外に何を説明できるだろうか。

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