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第3章 宗教、人権、チベット、台湾
3-3問 ここ十数年来、西側の一部諸国はしばしば中国の人権状況を批判したが、その原因は何か。中国は人権を尊重し、保障する面でどのような措置をとっているのか。どのような発展と進歩をとげたのか。

 答 原因はいろいろあるが、その中に中国政府と中国の現状に一貫して偏見を抱いている国と人権観察機構が少なくない。そのため、彼らが毎年出すレポートに、でっち上げた事実を載せているが、これはまったく政治的目的に達するためである。もちろん、中国の人権状況をあまり理解していない国と個人も一部ある。

われわれは、人権は一定の社会、政治、経済、文化の産物であると見ている。国と国の間に人権問題の面で食い違いが存在しているのは正常なことであり、これは各国の歴史と国情の差異および世界の多様性の人権問題の上での反映であり、当今世界の多極化のすう勢の具現でもある。しかし、一国の人権状況を観察、評価する時、この国の歴史を分断することができず、この国の国情とかけ離れることもできず、あるパターンまたはある国、ある地区の状況を基準とすることはなおさらできない。中国は国際社会の人権の普遍性に関する原則を尊重し、人権概念の政治化、人権問題をめぐっての対抗に反対する。

人間の尊厳と価値を重視することは中華民族の伝統的美徳である。中国の古代先哲の「天地の間で人間以上貴いものがない」、「仁は人を愛することより大きなものがない」思想は、社会に深い影響を及ぼしている。現在、中国人民はこれまでなかった人権保障を享受している。中国は13億の人口をもつ発展途上国であり、この国情は中国で生存権と発展権が最も基本的、最も重要な人権であることを決定づけており、衣食問題を解決しなければ、その他のすべての権利を実現するのが難しい。中国の改革・開放は人権の進歩を推進している。ここ20年らい、中国が世界の7%しか占めない耕地で世界の22%を占める人口に腹いっぱい食べさせ、貧困人口を2億余人減らし、13億人の衣食問題を一応解決したことはそれを最も力強く物語っている。それと同時に、中国人民も社会と発展の程度に適した各種の政治、経済、文化などの権利を十分に享有し始めている。もしこの両者を切り離し、中国が経済の発展しか重視せず、人権の保護を無視していると考えるなら、これは実際に合わない見方である。

もちろん、われわれは、今日の中国の人権状況が完全無欠であるとは考えていない。人口の多い発展途上国で、自然、歴史および社会と経済の発展レベルなど多種の要素の制約を受けて、中国の人権状況にも改善すべき余地が少なからずある。まさにそのため、われわれが民主と法治面での措置の力の入れ方も未曾有なものである。現在までのところ、中国はすでに21件の国際人権条約に加入し、しかも条約の義務を真剣に履行している。

世界は豊富多彩な世界となるべきである。中国は国際社会の人権の普遍性に関する原則を尊重するが、社会制度、経済発展、歴史的背景、文化的伝統などの差異によって、中国と西側諸国の間に人権問題をめぐる差異が存在しているのは正常なことであり、避けがたいものであり、重要なのはどのようなルートを通じてこれらの差異をなくすかである。中国は従来から平等、相互尊重、双方向を踏まえて人権問題について各国と対話を展開することを主張している。われわれは世界の多くの国と何回も対話を行なったが、今後もこれを続けていく考えである。われわれは他の国との交流と協力を強化し、共に世界の人権事業の発展を促すことを望んでいる。

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