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第4章 体制改革と社会
4-8問 現在、中国の青少年の中で盲目的にメチルアンフェタミンや揺頭丸などの新型麻薬を吸飲、濫用する人数がたえず増えていると報じられているが、この種の新型麻薬吸飲の違法犯罪活動は主はどのような特徴があるのか。中国はどのような措置をとってこれを取り締まり、防備するのか。

 答 ここ数年来、国際麻薬吸飲氾濫の影響を受けて、中国の新型麻薬と関係ある違法犯罪活動はますますひどくなり、特に盲目的にメチルアンフェタミンや揺頭丸などの新型麻薬を吸飲、濫用する青少年の人数がたえず増えているのは確かである。統計によると、2004年末現在、新型麻薬を濫用する人数は全国の麻薬吸飲者の9.5%を占め、2001年より7ポイント上昇した。

新型麻薬吸飲の人はいままでは主に失業青年であったが、いまはちくじ会社員、俳優、大学生、国家公務員とその他の社会階層の人に広がっている。麻薬消費構造変化の影響で、外国の新型麻薬の中国への浸透が急速に増加し、国境にまたがる新型麻薬の生産、販売、密輸事件が急増している。新型麻薬吸飲・販売の違法犯罪活動の拡大と蔓延は、人民大衆特に青少年の心身健康を大きく損ない、社会の気風を乱し、社会環境を汚染するだけでなく、中国の国際的イメージをひどく損害し、社会の調和と安定に影響する一大公害となっている。

中国政府は新型麻薬の抑制と取締りを非常に重視し、ここ数年もいろいろな措置をとって著しい効果をあげた。その主な活動は次のとおり。

1、新型麻薬がわりにひどく氾濫している広東、福建などの東南沿海地区に対し、たえずいろいろな措置をとり、特別行動をとり、特別整備を行って、新型麻薬を秘密に生産する生産地を識別する能力を高め、同時に調査研究を繰り広げて、取締り能力を高めている。2003年から2004年にかけて、中国は広東、福建の二省で新型麻薬犯罪事件を合わせて381件検挙し、メチルアンフェタミン6117キロ、液体メチルアンフェタミン3192キロ、揺頭丸389万粒、その半製品2237キロを押収した。

2、「ゴールデン・トライアングル」、ミャンマー北部地区のメチルアンフェタミンを生産する犯罪がわりに目立ち、エスカレートしている状況に対し、雲南省を重点として、その生産と輸送を止めさせる行動を広くとって好ましい効果をあげ、2004年、雲南省はメチルアンフェタミン事件を447件検挙し、メチルアンフェタミンを1238キロ押収した。

3、わりに重大な新型麻薬犯罪事件に対し、中国公安部はそれを重点的な監督処理事件とし、各地の公安機関が全力あげて捜査するように促している。ここ数年は新型麻薬生産販売事件を多く検挙した。

4、レジャー娯楽場所で新型麻薬事件がわりに速く氾濫、蔓延している状況に対し、2005年、中国の公安部門は文化部門、商工業管理部門と共に全国的な麻薬一掃行動をとり、麻薬と関係あるレジャー娯楽場所を8万カ所整頓した。ほかに、現行の「レジャー娯楽場所管理条例」が新型麻薬犯罪取締りの面にまだ適応しないところがあることに対し、いま関係部門に積極的に働きかけ、それと協調して、同条例に対し改正と増補を行なっている。

5、世界各国との協力と司法援助を強化している。ここ数年来、中国はフィリピン、マレーシア、アメリカ、カナダ、オーストラリアおよび香港などの国・地区と国際協力と司法による案件処理面の協力を強化し、前後して国にまたがる麻薬犯罪事件を多く検挙し、またフィリピン、マレーシアと協力し、前後して5回にわたり国外から11人の犯罪容疑者を国内に押送した。

今後、中国は引き続き広東、福建などの地区を新型麻薬犯罪取締りの重点地区とし、麻薬を生産、販売、密輸する犯罪活動に厳しい打撃を与え、新型麻薬の蔓延とエスカレートの勢いを抑え、同時に国連はじめ世界各国・地区との国際協力を引き続き強化し、中国の新型麻薬犯罪活動を共同で抑制する。

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