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第5章 対外開放と貿易
5-1問 国際経済一体化の新しい情勢およびいっそう複雑な国際環境に直面して、中国は対外開放レベルを全面的に高めることを提出しているが、この中にどのような内容が含まれているのか。

 答 対外開放は中国が長期にわたって堅持する基本的国策であり、長年の努力を経て、全方位、広分野、多段階の対外開放の枠組みを一応形成している。現在の中国の経済発展の段階とレベルから見て、対外開放レベルの全面的向上は主に次の四方面の内容を含んでいる。

一、対外貿易の成長方式を転換し、対外貿易の構造をたえず最適化させ、対外貿易の質と効益をいちだんと高める。WTO加盟後、中国の対外開放の分野と発展の空間を広げ、輸出入総額を増やし、外資利用額を大幅に増加したにもかかわらず、輸出商品の構造が不合理で、加工貿易の段階がわりに低く、対外貿易の成長方式が粗放的で、輸出入がアンバランスであり、貿易摩擦と紛争が著しく増加するなどの問題も日ましに突出している。そのため、中国は対外貿易の成長方式の転換を急ぎ、輸出入商品の構造を最適化させ、企業の輸出を数量型、外貨獲得型から品質型、利益型に転換するように導かなければならない。それと同時に、輸出した部分の商品の税金返還、金融面の支持、ブランド認証などを整備する措置を通じて、輸出製品の質、等級と付加価値を高め、企業が自主的知的所有権、自主的ブランドをもつハイテクと機械・電子製品の輸出を拡大するのを支持する。輸入の面でも、中国は国内の産業構造の最適化とグレードアップの必要に基づいて、先進技術、重要設備と国内では不足しているエネルギー資源の輸入を重点的に増やし、貿易のアンバランスの状況を改善することに努めている。

二、外資利用の質と水準を高め、国内産業のグレードアップを促進する。1980年代から今世紀初めまでの20余年間に、中国の外資利用、とくに外国直接投資利用はすでに当初の最も主要な既定目標を達成した。つまり国外の資金と海外市場を利用して、経済成長を加速し、経済規模を拡大することである。未来のすう勢から見ると、国際投資の方向と構造の変化および中国の国内経済の主要矛盾の変化につれて、中国は外資産業と区域投資の方向に対する導きを強化し、先進技術、管理経験、高資質の人材を重点的に導入し、技術導入の消化・吸収と革新・向上をりっぱに行ない、同時に、引き続きサービス市場を開放し、秩序だって国際現代サービス業の移転を受け入れる必要がある。

三、「海外へ進出する」戦略を実施し、「国内に導入する」と「海外へ進出する」という双方向の対外開放の枠組みを確立する。中国は企業が「国外へ進出する」のを支持する政策とサービスシステムを確立し、健全にし、条件の整った企業が海外に投資し、国にまたがって経営し、経営水準と投資効益を絶えず高めるのを支持する。

四、対外開放の制度保障を整備する。中国はその他の国の蓄積した開放型市場経済に合致する有益な経験を真剣に参考し、対外開放の制度保障をいちだんと健全にし、開放拡大を中国自身の発展水準に適応させ、開放が発展を促進し、改革を推進することができるように確保する。

現在と今後の一定期間に、中国の経済が開放拡大の条件下で速く好ましく発展するのを促進するため、中国は利用可能なチャンスと発展を制約する外部要素がともに増える状況の下で、対外開放水準をいちだんと高めるだろう。

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