答　2001年から2005年までの中国の税収収入は合計10兆9217億元で、年平均19.5％伸び、そのうち、2005年の税収収入は3兆866億元に達し、5148億元増えた。税収収入の大量増加は、国の財政実力を増強しただけでなく、いくらかゆとりのある社会を全面的に建設し、社会主義の調和のとれる社会を構築するために財政面から保証を与えた。

中国の税収が大幅に増加した原因はいろいろあるが、そのうち主なものは次の三つある。

一、2001年から2005年にかけて、中国は積極的な財政政策を実行して、経済構造をいちだんと最適化させ、経済活力が著しく強くなり、国民経済が持続的な快速成長をとげた。統計によると、この期間に、中国のＧＤＰは57.3％成長し、2000年の9兆9215億元から2005年の18兆2321億元に増え、年平均9.5％伸びた。輸出入総額は2倍増加した。これは税収収入の急速成長のために良好な基礎を築いた。

二、中国は税収制度をいちだんと整備し、税金の徴収と納付を規範化させ、法律執行責任制を大いに推し進め、減税・免税管理を厳格にし、税収秩序を整頓し、規範化させ、5年間に調査して追徴した税金は1989億元に達した。これと同時に、中国は科学的、精細化の管理を強化し、納税評価を強化し、税収管理員制度を確立、整備し、情報化建設に頼って、納税者に対するモニタリングの範囲をたえず拡大し、税金徴収の質と効率を高めた。

三、社会各界が税収をよりよく理解、協力し、納税者の自ら進んで納税する意識がいっそう強くなり、納税服従度がいっそう高くなり、法によって納税する環境がいちだんと最適化して、国の税収収入の快速な増加を根本から保証した。

今後5年間に、中国は簡略な税制、広い税基、低い税率、厳格な徴収管理の原則にのっとり、成長方式の転換、科学技術の進歩、エネルギー資源の節約に利する税収制度を実行して、税制改革を積極的、穏当に推し進める。改革の主な内容は、付加価値税制度を一歩進んで整備し、付加価値税の転型を実現すること、消費税を改革し、税基を適当に広くすること、各種企業の税収制度を統一すること、個人所得税を改善し、総合と分類を結び付ける個人所得税制度を実行すること、資源税を調整し充実させること、適当な時期に石油税の徴収を始めること、都市部の建設税金費用改革を行ない、物業税を着実に徴収し、相応の費用徴収を取り消すことがある。