水利部の陳雷部長は8日開催された「中国水・衛生ハイレベル円卓会議」の席上、中国政府は飲料水の安全保障を政府の重要課題と位置づけており、全国農村部における飲料水安全プロジェクトの「第11次5カ年計画(2006-2010年)」に基づき、同計画期間中に農村部人口1億6千万人分の飲用水安全問題を解決すると述べた。これにより、中国政府は2001年から2009年までの9年間に、延べ1億9500万人の飲用水安全問題を解決することになり、左記の数字は2000年の飲用水安全問題で対象となった3億7900万人の51%を達成することになり、国連が掲げる「淡水問題のミレニアム宣言」における目標を、6年前倒しで実現することになる。2015年までに、中国国内農村部では基本的に、飲用水の安全問題は完全に解決される。
同部長は、中国政府は水・衛生分野における国際協力を高度に重視しており、他国への国際協力プロジェクト数は増え続けていると語っている。中国政府は発展途上国においてこれまでに100件の水・衛生関係のプロジェクトを展開、エチオピア、タンザニアなどアフリカ諸国に水利技術専門家を派遣し、水利プロジェクト・給水プロジェクト建設の指導を行っているほか、これらの国において大量の水利技術関係者・管理要員を訓練している。
「人民網日本語版」2008年4月9日
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