洞庭湖で20億匹の野ネズミによる災害
伝えられるところによると、洞庭湖周辺地域では、野ネズミが大量に発生している。200平方メートルあたりの野ネズミの数は少なくとも5匹以上、野ネズミの総数は20億匹に達していると見られ、農作物が深刻な被害をこうむっている。
岳陽市岳陽県鹿角鎮の浜湖、楊茂、岳武などの村の早稲、サツマイモ、落花生、トウモロコシなどの農作物が大きな被害を受けた。岳陽県で野ネズミにかじり切られた農作物の面積はすでに1300ヘクタールに達している。
野ネズミの大量発生を受け、洞庭湖に近い岳陽、益陽両市で緊急な野ネズミ対策が講じられている。
6月21日現在、益陽市大通湖区で捕殺された野ネズミは90トンにのぼり、数は約225万匹となっている。
湖南大学生命科学院の鄧学建教授は、洞庭湖周辺における野ネズミの大量発生は、生態系の破壊に原因があると指摘している。生態系の破壊で、野ノネズミの天敵であるフクロウ、トビ、ヘビなどの数が急減したことが、野ネズミの大量な繁殖につながったと見られている。
「チャイナネット」2007年7月10日