福建省発展改革委員会は11日、総投資額518億元で西は江西省向塘から東は福建省ホ田までを結ぶ向ホ鉄道、設計時速200キロで厦門(アモイ)・深セン両経済特区を結ぶ厦深鉄路の建設工事の前期準備作業が完了し、今月下旬に正式着工する予定であることを明らかにした。省内で建設中の高速幹線鉄道は5本に増え、沿海高速交通網建設は新たな一歩を踏み出す。
福建省の交通インフラ整備は現在、高速道路と高速鉄道を柱に、沿海部と内陸部?長江デルタと珠江デルタを結び、中西部へ放射線状に広がる、現代化された総合交通システムを構築することで、台湾海峡西岸の経済区の発展に強固な基盤を固めつつある。
国の関係部・委員会による支持の下、福建省は毎年1本のハイグレード鉄道の建設に着工しており、建設中または着工予定の鉄道の総延長は1150キロに達する。現在は温州と福州を結ぶ温福鉄道、福州と厦門を結ぶ福厦鉄道、竜岩・厦門間の竜厦鉄道の建設が急ピッチで進められており、全線が開通すると「1縦2横」の高速鉄道のバックボーンになる。第11次5カ年計画(2006~10年)末には、省内外を結ぶ鉄道が6本以上に増え、福州・上海間がわずか6時間、厦門・深セン間がわずか3時間で結ばれることになる。
高速鉄道・高速道路網に支えられた大規模な物流経路が海峡西岸に出現し、これを機に新しいタイプの物流パークが形成され、福建省と長江デルタ・珠江デルタ間の経済協力は日に日にまり、経済的な後背地はたゆまず拡大していく。これによる効果で昨年、福建省全体の港湾投資額は50億元(前年比94%増)を突破、港湾の貨物取扱量は2億トン(前年比20.5%増)を突破し、コンテナ取扱量は初めて500万TEUを突破した。
「人民網日本語版」2007年11月12日 |