「同性愛者であることが職業選択にあたって不利な条件となるか」を聞いた最新の調査で、「ならない」と答えた人は、米国の86%を越える90%に上った。ジェンダー研究を長期にわたって続けてきた中国社会科学院社会学研究所の李銀河研究員が明らかにした。李研究員は「この結果は中国社会が同性愛に対してより寛容になったことを示しており、大きな進歩といえる」と語った。「中国新聞網」が伝えた。
中国では、同性愛者がウェブサイトやバー、救急ホットラインなどを開くケースが増え、公共の場で抱き合ったりキスをしたりする姿も見られるようになった。大多数の中国人が「同性愛者と異性愛者は人格的に平等で、同様の雇用機会を持つ」という考え方を受け入れられるようになってきた。
専門家によると中国の同性愛者は約3000万人と推定される。恋愛対象として同性を好む人が100人のうち2、3人いる計算となる。李研究員によると、過去において同性愛者は、苦痛を感じながら世間に知られないようひっそりと暮らす、自殺傾向が一般より高いグループだった。現在では、通信の発達によって、苦しいときはウェブ上でチャットの仲間を探すことなどが生活の一部分となり、同性愛者同士で交流会やスポーツ大会、ピクニックなどの活動を開くなど生活様式にも多様な選択肢が生まれた。
「人民網日本語版」2007年11月14日 |