インターネット関連の仕事に就いている人の98%が身体の健康が悪化したと答え、80%以上が仕事が心理的問題を招くと考えていることが分かった。インターネットメディアが共同で実施した「インターネット従業者健康調査」の結果が29日発表され、仕事上のプレッシャーと長時間のコンピューターとの接触で、インターネット関連の仕事に就いている人の健康状況は懸念される状況にあることが明らかになった。「北京晨報」が伝えた。
調査対象は、IT、メディア編集、クリエイター、SE、ネット広告などの就業者。これらの人々は長期にわたり頻繁にコンピューターを使い、一般のインターネットユーザーに比べコンピューターとインターネットによる心身の健康への影響を受けやすい。
調査によると、調査対象者の98%が視力、免疫力、関節、皮膚に何らかの問題が生じたと回答。このうち61%はインターネット関連の仕事で頚椎や手、腕の痛み、腰の筋肉を傷めるなどの問題を抱えていた。また、半数以上が日常的に疲労を感じ、免疫力が明らかに低下していた。
このほか、心理的問題を抱える人の割合も注目される。長期にわたりインターネット関連の仕事をしても心理的問題は起こさないと答えた15%を除き、性格が内向的になったり、抑うつ、焦燥感、現実生活との距離感を感じるとの意見が多かった。
専門家によると、長期にわたりコンピューター画面にさらされ、座る姿勢が悪く、運動が不足すると、「コンピューター病」の原因になる。仕事上の強いプレッシャーや人付き合いの減少により、インターネット関連の仕事をする人は心理疾患のリスクが高まる。専門家は、疾患予防と健康状態の改善のため、長期にわたりインターネット関連の仕事をする人は適度に息抜きをして、人付き合いを増やし、十分な休息を取るとともに、運動するべきだと指摘した。
「人民網日本語版」2007年11月30日 |