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08年に寄せる庶民の期待
発信時間: 2008-01-03 | チャイナネット

2008年に入り、この年に予定されている北京五輪、神舟7号の打ち上げ、三峡工事完工などの大きな出来事は中国の人々の生活に多大な影響をもたらすだろう。中国の庶民は新しい1年を迎える中で、何に関心を持ち、未来の生活に対してどのような期待を寄せているのだろうか?

万さん(南京在住、定年退職者)

「今年一番やりたいことは、北京へ行ってオリンピックを見ること」と言う万さんはごく普通の南京市民。定年退職した労働者で、毎朝、紫金山に登り体を鍛えるとともに合唱グループにも参加している。万さんによると、こうした活動はほかにも凧揚げ、腰太鼓など幅広く行われているという。

現在の南京での暮らしぶりを聞くと、「南京は中規模の都市だが、山もあり湖もあって、気候も環境もとても快適で楽しく暮らしている。体の健康維持に気をつけているほか、精神的にも良い状態を自ら作り出しこの状態を保てるようにして“調和社会”を共に築く、これこそが幸せな暮らしの基本だ」と話してくれた。

08年の抱負については次のように答えてくれた。「北京へ行きオリンピックを見たい。都合のよい時間にいくつかの試合を見る。北京で家族と一緒にオリンピックの雰囲気を味わい、オリンピックを一緒に祝う。生活面では、給料が上がって暮らしがもっと楽になり、健康を維持できることが望みだ」。

付麗娟さん(北京在住、看護師)

07年10月に結婚したばかりで幸せいっぱいの付麗娟さん。彼女の今年の抱負は「身の回りの家族や友人がみな健康でいられること」だと言い、さらに「毎日多くの患者さんに接していると、健康のありがたさを身にしみて感じる。新しい1年に友人たちが無事で平和に過ごせることを願っている。私と夫の収入が少し増えて、食品がまた急に値上がりしたりしなければいいと思う」と話してくれた。

呉子豪さん(広州在住、『動漫週刊』誌編集者)

「今年は僕にとってラッキーな1年。『動漫週刊』という漫画雑誌社に入社して新しい目標ができた」と語る呉子豪さんは25歳の広州市民。

「この仕事は将来性があるので仕事を続けていく」と語る彼は、「この仕事がとても楽しいのは、社長に恵まれたせいもある。社長は有能で威張ることもなく何でも自分でこなす人だ」と話す。

彼の願いは「個人所得税の課税最低額が引き上げられ、物価の上げ幅が下がること」で「ほかには、仕事の上で業績を上げ、家族が健康でみな楽しく暮らせること」だそうだ。

丁丹さん(北京在住、海外帰国者)

オーストラリアで修士号の学位を取得し07年8月に北京へ戻った丁丹さんは、思いもかけないことにその後3カ月にわたって仕事が見つかるのを待つ身となった。数回の面接はすべて失敗し、最近やっと仕事を見つけたという彼女は次のようにその抱負を語ってくれた。

「みなが健康で平和に過ごせることを願っている。仕事が順調にいき、その中から何かを学び自分の力を発揮したい。最も大切なのは、稼いだお金で親孝行すること。とくに初めての給料は両親に渡し、これまで育ててくれた恩返しをしたい」。

韓文泉さん(北京在住、農民)

北京市昌平区韓台村の農民で共産党村委員会のメンバーでもあり、また同時に村の水管理員も務める韓文泉さんの月収は700~800元。市内の人々と同じように韓さんも今年のオリンピックには期待を寄せている。「こんな山の中の農民は競技場まで出向いて中国チームを応援することはできないが、テレビの前に陣取って中国チームの試合を見る」と語る韓さん。彼は「家の前の道までアスファルト舗装されているのに、最寄りのバス停は村から10キロ以上のところで外出にはとても不便。車か馬車で出かけるしかない。今年はバスが村まで通じるよう願っている」と、その願いを語った。

単さん(北京在住、個人商店主)

「今年は商品をたくさん売り、部屋を貸して家賃を取って妻と一緒に出かけたい」と語

る単さんは、人民大学9号棟の向いに売店を開いて14年になる。

単さんは2歳のときに小児マヒを患い、今でも歩くときは松葉杖を使っている。1993年、勤めていた工場が合併したのを機に早期退職し、自宅に隣接する人民大学宿舎の小さな部屋に売店を開き、学生たちに日用品と食品を提供してきた。

「今年はパラリンピックに参加し、選手たちを応援する」と、彼は嬉しそうに付け加えた。海淀区身体障害者連合会の組織のもと、単さんもパラリンピックを現場で観戦する予定だ。「申請表を書き終わったところ。具体的にどんな試合を見るのかは分からない」と言う単さんは、パラリンピックの終了後、昌平の新居に引っ越す予定だという。

「北京週報日本語版」 2008年1月3日

 

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