国家統計局北京調査チームと北京市統計局が21日に発表したデータによると、北京市の常住人口は2007年末に1633万人に達した。1年間で52万人増えた計算となり、昨年は01年以来で人口増加幅の最も大きい年となった。「中国新聞網」が伝えた。
北京市ではかつて、市の収容可能人口の推算に基づき、2010年の常住人口を1600万人前後に抑えるという目標を掲げていた。目標人数の算定にあたっては、生態環境の収容能力や資源面での条件、就業可能人口などさまざまな条件が考慮された。しかし市の人口抑制問題が予想以上に複雑で困難を極めたことから、06年の北京市の両会(人民代表大会、政治協商会議)で採択された10年までの発展計画綱要では、人口抑制の目標数値は削除され、「北京の都市総体計画に対する国務院の回答書で提出された人口規模の抑制のための目標と要求に照らして、経済・行政・法律など有効な手段を用いて総合的な調整を行い、人口規模の急成長の段階的な抑制に向けた措置を実施していく」という表現に改められた。
今回発表された統計によると、1600万人を超える北京の人口のうち、北京戸籍の住人の占める割合は4分の3で、残りの4分の1は市外からやってきた住人だ。人口分布をみると、市の中心部を取り巻く「都市機能開拓区(朝陽区、海淀区、豊台区、石景山区)」への人口移入が明らかに増加し、市の中心部である「首都機能核心区(東城区、西城区、崇文区、宣武区)」の人口増加傾向も依然として高くなっている。
※北京市が第11次5カ年計画(2006~10年)期間中に立てた都市計画では、市内の18区県を、上記の「首都機能核心区」および「都市機能開拓区」と、「都市発展新区」と「生態育成発展区」の合わせて4区域に分けている。
「人民網日本語版」2008年1月22日 |