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中国の大学、校舎の建設スピード「世界一」
発信時間: 2008-03-20 | チャイナネット

中国の大学では、規定に違反して費用を徴収する現象が依然として存在し、徴収金額は計8億6800万元に達している。また、債務額が大きく、そのうちの82%が基本建設による負債だ。国家会計検査署が06年3月に発表した「教育部所属の大学18校の2003年度における財務収支に対する会計検査の結果」で明らかにされた。

大学の基本建設面での「飛躍的な発展」に対し、中国科学院アカデミー会員の楊福家教授は「わが国の大学は合併や調整を経た後、現在またもう一つのブームに乗っている。つまり新しいキャンパスや大学タウンを建設することだ。中国の大学が校舎を建てる速度は『世界一』と言える」と指摘した。

このような世界一は恥ずべきだと言っても過言ではない。「中国青年報」が「大学の金はいったいどこに使うべきか」と題して行ったアンケートでは、83.9%の人が「少なからぬ大学の建設には“見栄っ張りプロジェクト”と“過剰消費”といった問題がある」と答えた。

「正門を造るのにも数千万元を費やし、学長の事務室には寝室やサウナ室などまでも設けたりする。これらのことに金をがばがば使うのが道理に合っているのか、これが平気でいられるか」との批判もある。

「中国青年報」によると、国内の大学ランキングシステムの中で評価指標となるものは、教学の質や科学研究の成果のほか、キャンパスの面積や科学研究基地の数なども得点を決める要素であるため、「ソフトが指標に達しなければハードで穴埋めする」ことが慣行になっているという。しかし、これが国民の望む大学なのか。大学の債務が政府によって返済されることに対し、世論はおしなべて反対している。教育部門と学長たちは反省すべきではないか。

校舎建設に発した2000億元もの債務を返済する前に全面的に会計検査をする必要がある。まずは政府の財政割当金と学生の学費などは、どこに使われたかということ。次は、校舎の拡張や建築用地の買い入れには、どれが道理に合い、どれが道理に合わないかということだ。「見栄っ張りプロジェクト」や腐敗・浪費、足浴、温泉などの費用までも納税者に負担させるいわれはないだろう。

「北京週報日本語版」2008年3月20日

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