香港特別行政区政府教育局は現行の語学教育を若干調整し、一定の制限下で学校が学生の学習能力に応じて学生の中国語と英語のバイリンガル能力を育成するという目標を達成するために、学校により柔軟性を与えることを検討している。「新華網」が伝えた。
香港特別行政区政府教育局の孫明揚局長は16日に、過去10年の母国語教育の実践が学生の学習態度や能力を大きく改善していると述べた。学生は母国語で討論に参加し、学習面での興味や投入感を効果的に高め、全面的な学習の発展に役立ち、また学生の分析や思考、判断、創意の能力がより大きく発展しているという。
孫局長によると、母国語の教学を支援し、母国語の教学を積極的に実施する特別行政区政府の立場は揺るがないとしながらも「私たちは『中国語と英語のバイリンガル』という目標や香港の社会状況への適合、学校や父兄の要望、学生の利益もあわせて配慮しなければならない」と述べている。
孫局長はまた、語学教育政策の調整は中国語と英語のバイリンガルを育成するという政府や学界の目標を実現し、グローバルなビジネス都市としての香港の優位性を保ち、この優位性で国家にサービスを提供するためのものだと語った。
香港は1980年代から母国語教育を提唱してきた。それまでは香港の約90%の高校・中学で英語を教学の言語としていた。母国語による教学の提唱以降、中国語を教学の言語に選択する高校・中学の数は増加を続け、現在では全香港の高校・中学における比率が従来の12%から75%に向上している。
「人民網日本語版」2008年3月17日 |