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中国のチベット語古書に対する保護は世界でも珍しい
発信時間: 2008-04-08 | チャイナネット

チベット族学者ジェレック氏は、四川省甘孜チベット族自治州甘孜県出身のチベット学研究者で、中国チベット学研究センターの副総幹事、博士指導教師を務めている。ジェレック氏は4月2日、新華ネットの電話によるインタビューに応じ、自ら経験したチベット地区の変化や、チベットの伝統的文化の保護と発展を紹介した。

共産党はチベット語を保護

チベットは他の場所と違い、中国で唯一、90%以上のチベット族がいる自治区だ。ジェレック氏の故郷も70%がチベット族で占め、言語や伝統的な文化が色濃く残っていた。学生時代は中国語を話す人がおらず、内地から派遣された幹部もチベット語を学ばなければならなかった。中国共産党はほかの党とは違い、紅軍の時代から現地の民族の風俗を尊重し、これがその成功を遂げた最大の政策だろうとジェレック氏は話す。

ジェレック氏の故郷も1936年ごろに朱徳率いる紅軍が通った。朱徳は地元の活仏と友だちになったが、その時、紅軍は、勝手に庶民の家やお寺に入らないという厳しい規定があった。「宗教信仰の自由」というスローガンはいたるところに書かれ、紅軍も地元の宗教界と人々に歓迎されていた。

ジェレック氏は小学校から大学院生までチベット語を習った。改革・開放後、班禅大師とアプー・アワンジグミ氏の努力で、チベット地区の人代大常務委員会は、チベット語をチベット自治区の公式言語とする法規を採択した。すべての会議には通訳が必要で、テレビには必ずチベット語の放送があり、新聞や全ての住居表示にもチベット語を書かなければならない。ジェレック氏の故郷でも解放された時から『甘孜日報』があり、中国語版もチベット語版もあった。

中国のチベット語古書に対する保護は世界でも珍しい

ジェレック氏が研究しているチベット学は、中国では50年代から始まった。当時は主にチベット族が住む地区の社会形態を調査し、チベット族の文学や言語文字を研究していた。

チベット社会科学院では、チベット語と中国語の雑誌を出しており、中国社会科学院はチベット語と中国語、英語の雑誌を出版している。現在、全国にはチベットに関する雑誌が約30種があり、海外でも人気がある。その多くの雑誌には、ジェレック氏たちの研究成果が掲載されており、中国語やチベット語だけでなく、英語で書かれる時もある。

「とても感動しうれしく思っているのは、中国のチベット語古書に対する保護です。これは世界でも珍しい」とジェレック氏は話す。1986年に卒業し、中国チベット語研究センターで働くようになったジェレック氏は、1988年に発足したチベット語大蔵経の校勘部で、様々なチベット語のテキストを1ページ1ページ照らし合わせる作業を始めた。今年には全て完成する見通しで、世界にはほかにない。このような仕事は、世界でも多くの学者に高く評価されている。

ほかに少数民族古書弁公室、ケサル言語弁公室もある。中国のチベット学の研究者の数や研究機関、費やす費用は世界で最も多く、成果も最も多い。

「チャイナネット」2008年4

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