中国衛生部の陳竺部長は5日、世界保健機構 (WHO)の中国代表、ハンス・トロエドソン氏と面会し、安徽省阜陽での手足口病の発生状況と予防対策を報告した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
陳部長は「中国政府は安徽省阜陽の手足口病を非常に重視しており、患者の治療や予防に全力で取り組むよう何度も要求があった。衛生部では手足口病を丙類法定報告感染病に指定し、安徽省の突発的公共衛生事件に対応する緊急予備案を3級から2級に高めた」と述べた。
衛生部では専門家グループを安徽省阜陽に派遣して指導を行い、疾病の診断や治療法の水準を高め、重症患者への治療を強化するとともに、幼稚園を閉園し、多くの人々に注意を呼びかけたり教育を行い、衛生・予防意識を高めるなど公衆衛生対策を講じている。
さらに陳部長は「現在発病した患者は適切な治療を受け、回復率はどんどん高まっている。予防対策も全面的に展開され、秩序を保った有効的な治療が進められている」と述べた。
ハンス・トロエドソン氏は中国側の積極的ですばやい対応を評価し、「WHOの中国代表事務所は技術面でのサポートのほか、他の国や地域に関連状況を報告して予防対策に関する経験を分かち合うなど中国側と協力して積極的な対応を続けていく」と今後の支持を表明した。
「人民網日本語版」2008年5月7日 |