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映秀鎮の一被災者、150時間ぶり救助 |
発信時間: 2008-05-20 | チャイナネット |
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映秀水電公司に勤める虞錦華さんは、地震発生現場で生き埋めとなり、その場で下肢切断手術を受けた後、18日20時10分、山東省公安消防総隊の手で無事救出された。 虞さんは、四川大地震の発生から危険状態脱出までの150時間、瓦礫の中で生き埋め状態となっていた。救援隊による救援は56時間続いた。 現場で指揮を執っていた山東省公安消防総隊の陸長春・副総隊長は、「瓦礫の中で6日以上も生き埋めとなっていた虞錦華さんの生存は、完全な奇跡だ」とコメントしている。 16日午前8時、同消防総隊が映秀水電公司オフィスの廃墟で生存者を発見、直ちに同現場で捜索・救援作業を開始した。虞錦華さんは6枚のコンクリート板の下に埋もれていた。内部は石やコンクリートの柱が散乱、救援隊にとって荷重量部の特定が難しい状態だった。 救護隊が最終的に採ったのは、瓦礫の上部から穴を掘り下げるという方法だった。虞さんの上方に重なるコンクリート板を一枚ずつ打ち砕いていった。5メートルほどの深さまで掘り下げた時点で、救助隊員が彼女と直接話ができるようになった。しかし、その時点で虞さんの下肢はコンクリート板の重圧により壊死しており、息も絶え絶えの状態だった。また、彼女には別の遺体が覆いかぶさり、その遺体を動かすと水分が出て、虞さんに生命の危害が及ぶ可能性があった。 余震による陥没が、救助作業の進行をいっそう困難なものとした。1回に掘り進める深さが40センチメートルから20センチメートルに縮まったが、救援隊は諦めなかった。 18日18時、虞さんに覆いかぶさっていた遺体が完全に取り除かれた。医療関係者が穴の中に入り、その場で下肢切断手術を行った。 救援隊員によって瓦礫の中から150時間ぶりに救出された虞さんは、医療スタッフによる応急手当てを受けた後、第三軍医大学映秀鎮に設立した診療所に搬送された。 生き埋めから72時間以上が経過した生存者の救援作業には、細心の注意を要する。現在の時点で、山東省公安消防総隊は映秀鎮の廃墟から8人の生存者を救出した。これらの生存者は全員、生き埋めとなって72時間以上経った人々という。 「人民網日本語版」2008年5月20日
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