「人民日報」は23日、「中国は世界に感謝」と題する記事を掲載し、世界各国・国際組織による被災地への連日の支援に感謝の意を表明した。以下はその概要。

わが国の四川省ブン川で発生したマグニチュード8.0の大地震は、アジアの大半を震撼させ、全世界の人民の心に波紋を及ぼした。中国人民が震災救援活動に奮起する中、無限の思いやりが世界各地から集まり、幾筋もの暖かい流れとなって、中国に注ぎ込まれた。

わずか数日の間に、多くの国の政府と指導者、政党、社会団体とその指導者、地域、国際組織が、中国の指導者に書簡を寄せ、あるいは声明を発表して、四川大地震への深い同情と、犠牲者への沈痛な哀悼の意を表明し、中国の政府と人民による救援の努力を支持した。

中国人民は忘れはしない。私たちが最も助けを必要としている時に、国際社会が次々に支援の手を差し伸べてくれたことを。多くの国の政府が、惜しみなく支援金や救援物資を提供してくれたことを。

中国人民は忘れはしない。中国政府が負傷者の治療と被災者の避難にさまざまな物資を急いで必要としている時に、各国の救援物資を満載した専用機が次々に成都入りしたことを。テントの1張1張、毛布の1枚1枚、医薬品の1箱1箱、そのすべてに被災者への各国人民の真心が込められていたことを。

中国人民は忘れはしない。中国が「近くて速い」の原則に基づき、外国からの救援隊の受け入れに同意した後、日本、ロシア、韓国、シンガポールの救援隊が真っ先に現場に駆けつけ、廃墟の山で苦難に満ちた捜索活動を展開し、しかも数名の生存者の救出に成功したことを。

中国には「一滴の水の恩を受けたら、湧き泉で報いる」との古い言葉がある。今後も地球村には、地震や他の災害の警鐘が鳴り響くかも知れない。だが、それがどの国であろうとも、中国の政府と人民は最善を尽くし、助けを求める人々に手を差し伸べるだろう。

「人民網日本語版」2008年5月23日