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専門家「少なくとも10万人の被災者の移転が必要」
発信時間: 2008-05-26 | チャイナネット

中国科学院大学院が25日に開催した「中国科学・人文フォーラム」の地震防災・災害救助専門報告会で、ブン川地震後の影響の評価担当専門家、中国科学院地理科学・資源研究所の葛全勝副所長が、同所の分析研究によると被災地区の地表は深刻な被害を受けており、15の県・市で10万ヘクタール近くの耕地が失われ、さらに二次災害が一部地区の再建を深刻に脅かしていることから、大まかに見積もって少なくとも被災地区の住民10万人が移転する必要があると述べた。「京華時報」が伝えた。

葛副所長によると、被災地区の多くは生態的環境が極めて敏感な高山の渓谷地区で、建設用地が少なく、資源の負担能力は低く、地震による巨大な被害は地域の再建における資源や環境のハード面での要素を増加させる。また被災地区の有限な耕地は今回の震災の被害が大きく、さらに大量の地震湖があることから雨季にこうした地震湖が決壊する可能性があり、また地すべりや土石流といった多くの二次災害のリスクの大きさから、一部地区の再建は困難が極めて大きいため、より多くの住民の移転を検討する必要がある。

「人民網日本語版」2008年5月26日

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