四川省政府新聞弁公室の侯雄飛主任は24日午後の記者会見で、北川県の県都で特別管制を実施した理由を次のように説明した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
北川県の県都への特別管制の実施に多くのメディアが注目している。綿陽市震災救援指揮部は省人民政府の許可を得て、21日未明から特別管制を実施した。これは主に次の点を考慮したためである。
(1)四川大地震の発生後、私たちは「一縷でも生存の望みがあれば、100倍の努力をせよ」との中央指導部の指示の精神に従い、救援の力を動員し、全力で人命救助を行った。現在、捜索・救助活動はほぼ終了している。関係のない者が県都に入るのを防ぐため、県都に対し必要な管制措置をとる必要がある。
(2)現在も余震が絶えず、県都では地滑り、土石流、落石がいつ起きてもおかしくない。人が入って新たな死傷事故が起きるのを防ぐため、県都に対し特別管制を実施する必要がある。
(3)専門家の初歩的な判断の結果、北川県の県都は基本的に再建の条件を備えておらず、跡地に「北川地震博物館」を建設する構想が出ている。震災後の県都の姿が損なわれないよう、県都に対し必要な管制措置をとる必要がある。
写真1:北川県で消毒・防疫作業にあたる第2砲兵などの専門部隊(23日)
写真2:県都入口に設置された「特別管制」の標識(24日)
「人民網日本語版」2008年5月26日