四川省江油市青蓮鎮の被災者の臨時避難所で24日夕方、何均さんは太白小学校向かいの商店で買ってきたばかりのシャベルを手にしながら、料理する妻を手伝っていた。何さんは同時に歯磨き粉や洗剤といった日用品も購入している。商店の主人の黄さんによると、上流の唐家山の地震湖の決壊による洪水の被害を防止するために、政府が鎮全体の住民を安全地帯に移転させた後、日用品のニーズが日増しに高まっていた。「そのため政府が速やかに営業を再開するようにと呼びかけた」のだという。
四川省商務庁が24日に伝えたところでは、被災地区の商業ネットワークの営業再開を推進するために、同庁は各地の企業に対して速やかに営業を再開するよう呼びかけており、被災地区で企業がチェーン店や臨時の営業拠点を設立し、当面営業の回復が難しい村鎮については、移動式の販売車や個人経営者の宅配といった方法で住民向けの便利なサービスを実施することを奨励している。都江堰、彭州、綿陽什ホウ、綿竹など被災地区の商店の一部は既に営業を再開しており、都江堰、彭州市小魚洞鎮、通済鎮、徳陽綿竹、什ホウなどの被害の深刻な被災地区でも条件のそろった商店が営業を再開している。
被災地区の市場の供給は現在、比較的十分だという。24日17時時点で四川省の商務部門が組織し発送した救援物資は累計で車両3162台分にのぼる。救援物資には食品や飲用水といった生活必需品の他に、作業服やテント、レインコート、長靴といった日用品や消毒用品、薬品などが含まれる。
「人民網日本語版」2008年5月26日 |