税関のデータによると、5月のガソリンの輸出は16万トン、輸入は33万8572トンで、初めてガソリンの輸入国になった。また国家統計局は、5月の国内原油の加工量は、前年の同じ時期に比べて1.1%減の2778万トン(一日654万バレル)になり、5年以来初めて減少し、石油精製企業は欠損を出す中で、精製油の輸入を増やして国内生産量を減らしていると発表した。
これに対して分析家は、「財政部は4月から中国石油化工集団公司(シノペック)と、中国石油天然気集団公司(CNPC)の精製油輸入の付加価値税を返還した。この政策によりガソリンの輸入は国内生産より割りに合い、そのため二大石油企業はガソリンの輸入を増加し、国内の生産量を減らした」と指摘する。
ガソリンの輸入で損失が減少
国内の精製油価格は、国際市場価格の値上げによって上昇することが禁止されており、関係石油企業は輸入や生産で損失を受ける。そのため輸入の方が損失額が少なくてすむ。 国際原油価格は先月、1バレル130ドルになった。しかし国内精製油の値上がりは去年の11月だったため、石油精製企業は国内販売での損失が大いに増加ことになる。
上海中期の分析家である呉君さんは、「損失が大きければ石油企業は製油をしたいと思わないだろう。もし自ら生産することを選択すれば多くの補助金は得られないが、精製油を輸入すれば価格が少し高くても、より多くの補助金を得ることができる」と話す。
「チャイナネット」2008年6月18日 |