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団山村の豚、大地震を耐え抜いた動物の物語
発信時間: 2008-07-09 | チャイナネット

6月23日、四川大地震の救援活動に参加した空軍関係者は、その部隊が成都市龍門山鎮団山村で瓦礫の整理をした時、地震発生36日後も生きていた豚を助け出した発表した。なお、この豚は22日午後、成都の建川博物館に引き取られたという。新華ネットが伝えた。

6月17日午後、十数人からなる救援部隊が団山村の村民・万興明さんの家で瓦礫の整理を手伝っていた時、豚小屋の床に敷かれていた板をめくり、その下で豚が生きていたことが確認した。この豚は屋根裏から落ちてきた木炭を餌に生き延びたものだが、体重は地震前の150キロからなんと50キロに激減したという。

この話がインターネットで掲載された後、被災地のみならず、国中の注目を浴びた。「命の奇跡を作り出したこの豚を、なんとしても食卓の肴にしないでほしい」という声が多く送られた。

一方、助け出された豚をなで涙を流した飼い主は、「餌をやった時に、豚が涙が流していたのを見た。これは人間の気持ちが良く分かる豚だ。これからも大事にしたいが、家は地震で半壊したし、今のままでは、飼い続けることは無理だ」と困っていた。

そこで成都の私設博物館・「建川博物館」のハン建川館長はこの話を聞き、豚を引き取ると名乗り出た。ハン館長は3008元を出して豚を買い、また、飼い主一家の生活補助金として義捐金1万元を寄付した。

この豚はハン館長に「朱堅強」(「朱」は「豚」と同じ発音で、「堅強」とは「意志が強い」)と名づけられ、現在、建川博物館で羊、牛と一緒に飼育されている。

「中国国際放送局 日本語部」より2008年7月9日

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