今年某大学の法律学科を卒業した黄さんはまだ進路を決めていない。同級生らは就職や大学院受験をすでに決めているが、黄さんに焦っている様子はない。心配しているのは黄さんの両親だ。息子の就職を世話するため、黄さんの両親はこの2日、さまざまな手を尽くしたという。「工人日報」が伝えた。
黄さんのような学生は少なくない。学生が就職時に両親に頼ることはどの職場でも一般的な現象となっている。天津北方人材市場が行った調査によると、家族や知り合いなどを通じた職探しが最も有効だと考える学生は41.6%に達している。
「職探しなら家族に頼るのが一番。両親がコネを持っていれば使わない理由もない」。天津市にある某大学の法律学科の新卒生はこう語る。調査ではさらに、一部の大学生が、両親を通じた職探しなら信頼性が高く騙されることもないと考えていることがわかった。
だが就職時にまで両親に頼ることに対して、学生側に抵抗感はないのだろうか。多くの学生はこれに対し、両親に頼りたくはないが仕方がないという立場を示した。大きな就職圧力に直面する学生にとって、両親に頼ることはやむを得ない選択なのだろうか。
就職希望の新卒者の両親への依存が高まっていることに対し、北方人材市場インターネット部の王守成部長は、「両親は子どもの就職にあたって、子どもが自主的に行動できる余地をもっと与えるべきだ。大学生も、自分の能力で社会に適応する努力をすべきだ」と呼びかけている。
「人民網日本語版」2008年9月19日 |