米経済誌「フォーブス」が30日に発表した中国の億万長者ランキングで、東方希望集団(飼料・アルミ業)の劉永行氏が総資産204億元で初の「中国一の億万長者」となった。「中国新聞網」が伝えた。
劉氏一族はかつて中国で最も裕福な一族として知られ、02年に資産80億を超える中国でも数少ない富豪一家だった。1982年に劉家はウズラとニワトリの飼育を始め、中国最大の飼料生産業者を目指す。1995年に劉永行氏は上海に移り、彼の率いる東方希望集団は中国最大の飼料メーカーとなり、アルミ製錬工場も擁するようになる。今年の劉永行氏の総資産は204億元にのぼり、昨年よりも23億2000万元増加した。
今年に入って、中国大陸部の株式市場は60%、香港の株式市場は50%下落したため、中国の億万長者400人の合計資産は07年の2兆1577億元から約45%減少の1兆1744億元となった。
昨年トップだった楊恵妍氏は中国の不動産市場の勢いが鈍ったことから3位に落ち、1060億5000万元にものぼる資産が消え、現在は151億元しか残っていないという。また、一度は中国一の億万長者となった張茵氏の資産も現在は18億元。昨年は253億5000万元だった。
「人民網日本語版」2008年10月31日 |