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子ども達の7割が度胸不足
発信時間: 2008-11-04 | チャイナネット

重慶奥体センターで2日、6歳から16歳までの小中高生120人がユニークな「度胸指数」テストを受けたが、7割以上が不合格との結果が出た。専門家はこれについて、マンガやコンピューターゲームにふけり、長時間1人でいることと大きな関係があると分析する。「重慶晩報」が伝えた。

度胸指数テストではまず、両親が普段の子どもの行動に対する観察を基に、質問用紙に回答する。次に、子どもたちがいくつかのチームに分けられ、度胸を試すさまざまなゲームに参加。専門家が質問用紙への回答とゲーム中の子どもたちの行動を参考に、度胸指数を算出する。

「何かあるといつも両親の意見を求める」「見慣れぬ人に自分から挨拶しない」「普段は活発だが、壇上では臆病に」――。度胸指数テストの回答用紙からは、子どもたちのこうした行為が保護者にとって頭痛の種になっていることが見てとれる。

ある若い母親は記者に、9歳の娘が何かあるとすぐに「ママ、どうすればいい?」と聞いてくることを話した。以前は必ず解決の手助けをしていたが、ある日娘が「30歳まではこの家にいて、50歳を過ぎたら子どもたちに世話してもらう。間の20年は、気ままにやることを探す」と自分の理想を語るのを聞いて驚き、初めて自分の教育に問題があったのではと意識するようになったという。

奥徳曼少児拓展センターの心理カウンセラーによると、度胸指数(DQ)は知能指数(IQ)や心の知能指数(EQ)に続き、最近重視されてきている能力で、度胸や胆略を示す。重要な場面で、敢えて冒険に打って出てることができるか、重大な決定を下すことができるか。これはまさに、今の子どもたちに最も欠けているものだ。

1990年代生まれの子どもたちの娯楽はコンピューターゲームや日本アニメが中心。さらに近年のマンション住まいが、非社交的、自閉的、臆病な性格の形成に拍車をかける。このため、困難に直面した時、自分で解決しようとせずに、すぐに両親に助けを求める傾向にあるのだ。

「人民網日本語版」2008年11月4日

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