湖北省のボランティアたちは防寒服を贈るため、10月14日に四川省雅安市漢源県古路村小学校にたどり着いた。国家地質公園に認定され、大渡河峡谷の老蒼溝にあるイ族が住む古路村には、外から訪れる人もほとんどいない。荷物を載せた馬が断崖絶壁を通っているのを見ないかぎり、この絶壁に道が作られているとは誰も考えもつかないだろう。

　　この古路村と外の世界とつなぐ唯一の｢空中回廊｣は、最も狭い所ではわずか40センチ。下を見ると目がくらむようだ。地元の村人によると、成都と昆明を結ぶ成昆鉄道が開通する前は、老蒼溝の絶壁をよじ登らなければ古路村に行けなかったという。