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「大学入試制度はほぼ公平」は7割超 大学入試再開30年 |
発信時間: 2008-10-24 | チャイナネット |
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教育部試験センターや中国青年報社などが共同で実施した「大学入試再開30年記念大型調査」がこのほど発表された。「千竜網」が伝えた。 ▽大学入試の公平さ 調査によると、73.3%の回答者は、現行の大学入試制度はほぼ公平であり、優秀な人材を社会のために選別することができると考えている。大学入試の公平をいかに確保するかという問題に対しては、「統一的な実施」に対する期待が根強い。32.5%の人々は「全国統一試験」が入試の公平さに寄与していると考えており、30.4%は「全国統一合格得点ライン」が入試の公平さを促進していると考えている。 ▽入試で「運命が変わった」 調査によると、入試で自分の運命が変わったと考えている人は89.6%に達している。「大学入試を受けていなければ活路はなかった」という人は65%にのぼる。「大学入試で運命が完全に変わった」と考える人は、家庭の経済状況がすぐれない人で57.6%に達している一方、家庭の経済状況がいい人では16.2%にすぎなかった。農村と都市でも差があるようで、「大学入試で運命が完全に変わった」と考える人のうち、農村出身者は69.1%に達し、都市出身者の30.9%を大きく上回った。 ▽大学生の身分は値下がり 回答者の82.3%は、「大学生という身分の価値は10年前と比べて下がっている」と考えている。だが大学入試が個人と家庭に与えるプレッシャーはここ30年で年々増大してきた。調査によると、大学入試のほかにあまり選択肢がないことがこの原因のようだ。大学入試以外の成功の道は「あまりない」と考える人は44.8%、「ほとんどない」「ない」という人は25.5%に達している。 ▽職業教育の見直し 大学生の価値が下がっていることを受け、職業教育に対する見直しや評価が徐々に広まっている。教師に対する調査によると、大学入試に失敗した学生に対して「高等職業学校や技術学校への入学を勧める」という教師は15.1%にのぼり、「受験に備えた高校での再学習を勧める」「独学での受験準備を勧める」に続いて多かった。そのうち大学入試再開後の最初の10年で卒業した教師のうち「高等職業学校や技術学校への入学を勧める」教師は9.2%に過ぎず、この数字は、次の10年で卒業した教師では14.4%に上がり、ここ10年で卒業した教師では20.9%に達した。教師の考え方は学生に対して大きな影響を持つ。職業教育の発展には、教師の考え方の転換も見逃せない要素と考えられる。 「人民網日本語版」2008年10月24日 |
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