忙しい仕事の合間に、一杯のお茶やコーヒーで一息入れる時、ガムを口に含み、ストレスを緩和する。広州のビジネスマンの間に、このような「ガムブレイク(ガムを噛んで一休み)」が、ストレス緩和法としてブームになっている。 新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
「噛む」行為がどのように、ストレス緩和につながるのか?このほど東京で開催された「第10回国際行動医学会」で発表された最新の心理学研究報告によると、ガムを噛むことで、焦燥感が16.5%まで軽減可能という。また、注意力は18.7%まで上がり、ストレスの感知度は13.3%まで軽減する。特に、複数の仕事を同時に行う場合、ガムを噛むことで、全体的な仕事効率が109%まで上がり、著しい効果があることが判明した。「噛む行為でストレス緩和」の秘密は、それで焦燥感が軽減することにあった。これはすでに、脳波測定などの最新技術を採用した海外専門家による研究で実証されている。
いくつかのガム製造会社が目ざとく、この事実からビジネスチャンスを捉えた。某ブランドガム会社は、オフィスに「ガム・バー」の設置を推進、このブームを「噛む」行為だけではなく、全面的な「ストレス緩和」の方法として位置付けている。「ガム・バー」全体が「休憩室」に、「バー・カウンター」が「ガムブレイク・エリア」となり、各種ガムや軽い食事が提供される。また、「エクササイズエリア」ではボーリングやテニスが楽しめ、身体を動かすことでストレスが発散できる。それでもスッキリしない場合、グローブを身につけ、同僚達が見守る中、「社長のキャラが描かれたサンドバッグ」を殴ったり蹴ったりすることもできる。
このようは「ガム・バー」は、広州の多くのビジネスマンに好評だ。ガム会社は、多忙なビジネスマンがいつでもどこででも、ガムを噛むことで仕事のストレスを緩和できるよう、その他の国内大都市でも「ガム・バー」設置の試行を拡大している。
「人民網日本語版」2008年11月07日 |