衛生部の毛群安・報道官は10日、「三鹿ブランド乳幼児用粉ミルク事件」の賠償問題について、関連部門が論証を進めていることを明らかにした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
毛報道官によると、衛生部は現在、入院した子供患者の数、各事例の篩い分けおよび過去調査による死亡例の確認など、「問題の粉ミルク」で健康被害を受けた乳幼児に関する詳細状況や各種データに対する事実確認を進めているという。これらの統計データは、流行病学の調査資料および今後の賠償業務に向けた参考資料となる。
衛生部は、11月27日8時の時点で、三鹿ブランド粉ミルクおよびその他各メーカーが製造した「問題の粉ミルク」によって泌尿器系に異常が見られた子供の数は、全国で累計29万人あまりに達したと発表した。
毛報道官は、衛生部は今後も、「問題の粉ミルク」で健康被害を受けた乳幼児の状況について、訪問調査や追跡調査などより詳しい調査を進め、子供達の健康回復を確かなものとするよう尽力すると述べた。
毛報道官はまた、三鹿ブランド乳幼児用粉ミルク事件で「問題の粉ミルク」によって健康被害を受けた乳幼児に対する医療検査・治療を、衛生部が責任持って提供することを明らかにした。
「人民網日本語版」2008年12月11日 |