北京・上海・台湾・香港では共通の言葉を使うが、政治や社会、文化の違いからメディアの流行語も各地で異なる。単語をとっても、字は読めるが、意味が全く通じないという現象も起きる。各地で昨年、最も流行した新語を調べてみた。台湾の「中国時報」が伝えた。
台北ーー陳水扁前総統事件(陳水扁前総統によるマネーロンダリング(資金洗浄)や収賄事件)、近貧(低所得家庭)、大嫂団(有名人の妻が夫のスキャンダルを暴露する台湾の人気番組)、五輪姐(北京五輪表彰式のコンパニオン)新三不(馬英九政権発足後に打ち出した新たな対大陸部政策)。
香港ーー五輪札(五輪を祝って香港で発行された記念紙幣)、迷債(リーマン・ブラザーズ関連のクレジットリンク債)、格価網(ス?パーの価格比較サイト)、SARS価格(SARSの時期並みの物価下落)、禁鶏令(香港政府が鳥インフルエンザの発生するたびに発令する生きたニワトリの販売禁止令)。
北京ーー現貸派(担保無しの個人向けローン)、応援服(五輪応援団のユニフォーム)、両限房(住宅価格と地価の上限を設けた分譲住宅。エコノミー住宅の購入資格はないが、分譲住宅の購入資金もないグループを対象としている)、恵農カード(このカードを元に農家は小額リボルビング・クレジットを申請できる)、ネットサイン(不動産取引の透明化を図る目的で、買い主が不動産業者と契約締結後、業者は関係部門に登録するとともにネット上に登録内容を公開、買い主がネットサイン番号を通じてネット上で検索できる仕組み)。
上海ーー刷博(人を雇ってブログのアクセス数を増やすこと)、ケチケチ族(安い物にこだわる今時の節約族)。走伴(待ち合わせて一緒に徒歩通勤する仲間)、ピン客(旅行や買い物で節約するため、ネットを通じて自発的に集まるグループ)、雷倒(「めまいがしそう」「返す言葉がない」などの意味)。
「人民網日本語版」2009年1月14日 |