国家統計局は08年全国人口変動状況の調査推算結果を発表し、昨年末までに中国の都市人口が6億人を超え、都市人口の比率は高まっているが、都市化の速度は鈍っていることを明らかにした。
中国の都市人口は08年、6億667万人に達し、07年よりも1288万人増加、農村人口は7億2135万人で、07年よりも615万人減少した。
都市人口が全人口に占める割合は07年よりも0.74ポイント増の45.68%、都市人口の比率は継続的に上昇しているものの、人口の都市化の速度は鈍っている。中国人民大学労働人事学院の潘錦堂教授は、「都市で外からの労働力の受け入れが減っているのには様々な原因がある。金融危機はその重要な要因に入る。多くの企業が倒産し、農村からの出稼ぎ労働者(農民工)が予定よりも早く故郷に戻り、その多くが仕事を見つけられずにいる。このことが都市人口の増加スピードが鈍っている主な原因となっている。また一部の都市は受け入れ能力に限界があるため、政策的に農民工の出稼ぎを奨励していない」と説明する。
1996年から2003年にかけ、中国の都市化は急成長を呈していた。都市人口の比率は1995年の29.4%から2003年には40.53%にまで向上し、この8年で11.49ポイントの増加となった。都市化の速度がやや鈍り始めたのは2004年からだ。
「人民網日本語版」2009年2月16日 |