四川--西蔵（チベット）道路のチベット八宿（パシュー）県然烏鎮--波密（ボメ）県区間で26日正午頃、連続して4回大きな雪崩が発生、幸い死傷者はなかったものの、同ルートは完全に遮断された。

同区間を管理する武装警察交通4支隊・副支隊長兼参謀長の劉紅春氏によると、同日正午頃、四川--西蔵道路の牛踏溝区間で突然小さな雪崩が発生した。その4分後にまた大規模な雪崩が発生、雪崩はしばらく続き、大規模な雪崩は計4回発生、同区間を管理する将兵らはすみやかに撤退の指示を受けたため、死傷者はなかったという。

劉氏によると、今回雪崩が発生した地点は「中国で最も美しい氷河」と称される米堆氷河からわずか1.5キロメートルの場所。強風のため発生した雪崩により牛踏溝の2カ所で130メートルにわたって完全に通行不能となった。武装警察交通部隊は現在懸命な復旧作業を進めているものの、降雪は同日午後5時頃まで続いた。雪が降らなければ、2日以内に通行が可能という。

交通が遮断された現場では30人以上の観光客が立ち往生し、波密県および八宿県然烏鎮でも多くの車両や観光客が足止めされている。

「人民網日本語版」2009年2月27日