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ネット上に音の「麻薬」が登場 |
発信時間: 2009-03-06 | チャイナネット |
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「なんだか中毒になったみたいだ。一日に何度も聴いてるよ」。王さんは数日前、ネットサーフィンをしていて「音声ウイルス」といわれる音響を見つけ、ダウンロードして聴いたところ、この音の「中毒」になってしまったのだ。これに対し、専門家は「サイバー麻薬」の副作用はまだはっきりしていないため、軽率に試さないほうがいいと呼びかけている。 王さんは数日前、ネット上で何気なくある掲示板を発見した。そこには韓国のあるウェブサイトで73種類のMP3ファイルを提供しており、そのうち28種類のファイルは「サイバー麻薬」といわれ、聴くとコカインやヘロイン、大麻など麻薬を吸ったかような感覚に陥ると書かれていた。 記者がそのうちの1つのファイルをダウンロードしてみた。まず、「意思の弱い人は慎むこと」というメッセージの後に、「処方説明」と題し、「イヤホンをつけ、両手をそろえ、目を閉じて聴くように」と書かれたテキストファイルが表示された。記者がその指示に従い、音声に耳を傾けると、低音の機械音に続き、高くなったり低くなったりする音が響いた。記者がこの音を数十人の人に聴いてもらったところ、大部分の人は「聴いてると頭が痛くなる。騒音でしかない」という感想だったが、3人が「なんだかスッキリする。開放された気分だ」と話した。 北京心理衛生協会の馬澤中・理事は、神経心理学的に分析すると、心理障害や心理的な問題を抱える人がこの音を聴いて幻覚を起こしやすい。心理的に健康な人は幻覚に陥る可能性は低いと説明する。さらに北京大学精神衛生研究所の専門家は、現在「サイバー麻薬」の副作用ははっきりしないため、軽率に試すべきではないと注意を呼びかける。 これについて記者がインターネット上の有害情報を取り扱う窓口に通報したところ、中国では「サイバー麻薬」に対する明確な定義がないため、まず関係管理部門が調査を行い、危害であるかどうか確認する必要があるとのことだった。 「サイバー麻薬」は英語で「I-Doser」と呼ばれる。主に情緒をコントロールするアルファ波、知覚と夢の境界状態にするシータ波、緊張や興奮などの効果をもたらすベータ波などそれぞれの周波数を通じて、幻覚状態に引き込む。このような「麻薬」が現在、韓国のインターネット上で急速に拡散している。 「人民網日本語版」2009年3月6日 |
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